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「仮想田舎暮らし」を始める理由

「仮想田舎暮らし」について書くことを想定してカテゴリーを設けることとした。
これから、仮想田舎暮らしについてたまに書いていこうと思う。
以下に、まず、仮想田舎暮らしについて考えるようになった理由を書く。

僕は、日本という国に生まれたこと・健康であること・ものすごく仲の良いパートナーの存在・愉快な友人の存在・生活するのに不安のない収入があることといった生活の基本的基盤以外に、以下の要素を満たしているので、相当に幸福な日常を送っていると思って生活してきた。

  • 都内の好きな場所に自分が理想とする部屋を体現してそれを所有して住んでいること。
  • 通勤電車と長時間通勤とは全く無縁な徒歩15分(自転車6分)通勤であること。
  • 就業は17時で、どんなに遅くても18時半には帰るので長時間労働ではないこと。
  • 仕事で脳は疲れるが、忙しくてあっという間に終わるので仕事が退屈ではないこと。
  • 休暇取得には限りはあるが、年に最低1度は海外旅行をして、数回は国内旅行を楽しむ生活ができていること。

ところが、人間とはわがままなもので、以下のような要素が出てくると色々な雑念が出てくる。

  • 何も起こらなければ数年内に家のローンを返し終えられそうなこと。
  • 二人とも異常がないので続けてきた不妊治療を昨年で止めたのでどうやら子育てをする人生にはならなそうなこと(それはそれでとことん楽しめば良いと思っているので実際のところ悲壮感は全くない)。
  • ライフスタイルがどんどんシンプルに研ぎ澄まされていって浪費を楽しまなくなってきていること。
  • 一番仲の良い同僚が会社を辞めて働かずにだらだらとしていること(もちろん、この状況が永続するわけはない)。

その結果、自分の中に出てきた雑念が以下のような要素である。

  • お金をそんなに使わないようにすれば、今の豊かな世の中で週に35時間も働く必要性を感じない。このところ、中間管理職としてのストレスに苛まされることが増えて精神的に疲れることもある。
  • 今の仕事が嫌いというわけではないが、全く天職とは思っていないわけで、働かずに済むならなるだけ働きたくない。
  • 長らく都会が好きだったし、人と飲んだり、店を開拓したり、色々なところに出かけるのが好きだったのだが、十分な経験値が貯まり、その頻度を相当減らしても平気になって、どんどんシンプルな生活で満足できるようになってきた。
  • 長らく幸福ログをつけていて、その記述の多くが能動的な幸福ではなく、自然の美しさや季節の移り変わりから感じる受動的幸福だったので、都会の喧騒に身を置かずに美しい山と木々に囲まれて生活したい。
  • 付近の不動産価格の上昇に伴って、ローンを返し終えた後に家を賃貸に出せば、管理費・共益費・固定資産税を引いても十数万円の賃料が得られるので、そんなに所得が高くなくても生活は成り立つのではないかという淡い期待がある。
  • 仮に田舎に不動産を獲得した後に相当節約して生活をすればこの収入だけでもかなりを賄えるのではないかという無茶な希望的観測がある(貧乏山暮らしの本などからの感化)。
  • ネット環境の充実、電子書籍の普及により、田舎においても都会にいるのとさほど変わらない情報に触れて生活ができるように世の中が劇的に変わった。

かといって、田舎暮らしに切り替えてもできる仕事はアルバイト程度だろうから、東京で正社員として働く今と比べると数分の一の時給しか得られるはずがない。
そもそも、二十年以上東京に住み続けている自分に田舎暮らしが向いているかもわからないし、田舎の人間関係に合わせられるかもわからないし、生活はシンプルだが街の散策は大好きだったりするし、暇な時間が多くなったところで時間を忘れて打ち込めるような趣味があるわけでもないし、好きな旅行の回数を減らしこそすれそれを大きく我慢できるかどうかもわからない。
そして、僕自身、今住んでいる家が大好きで、パートナーは自分以上に我が家ラブである。

そんなわけで、パートナーの賛同も全く得られておらず、そうすぐには田舎暮らしを始めるというのは現実的ではないと思うのだが、長い人生のオプションとして田舎暮らしを想定してみるという行動はやってみたほうがいいと思うようになった。

個人的に田舎暮らしを想定して憧れる点は以下の点かと思うのだが、我ながらあまりにイメージが貧困で、まさしく、「こんなんじゃ、田舎暮らしなんて言っちゃダメだよ」と突っ込みたくなる典型かと思う。

  • 美しい山や田園風景を見ながら暮らしたい。
  • 自然に囲まれたなかでの爽やかな朝が恋しい。
  • 風情のある小屋に住みたい。
  • 寝転がって空を眺めていたい。
  • 満天の星を見ながら生活したい。
  • 焚火をして好きなだけ火を眺めまくりたい。
  • 食べ物を炙りまくりたい。
  • 出来たての美味しい野菜を食べて生きてみたい。
  • 人間としての原始的な部分を感じてシンプルに生きてみたい。

というわけで、次回以降に続きます。