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社会全般について思ったことをここでつぶやいてます

社会科の統計データを眺めて妄想する遊び

数学は大嫌いだが、統計データを眺めるのが好きで、トイレに置いてある唯一の読み物である地図帳の地図と統計データを飽きずに延々と眺めることが多い。
なので、人口や一人当たりのGDPについてはかなりの国のデータが頭に入ってしまっている。

とはいっても、統計データは事前知識がないの危険な解釈をしてしまうシロモノでもある。

例えば、シンガポールは租税避暑地なので数多くの金持ちが国籍を置いていること、法人税の低いアイルランドには世界企業の本社が集まっていること、アメリカにはすさまじい金持ちがたくさんいるからあれほどの貧困層がいても平均値としてはかなり高くなっていること、などといった事前知識がないと、ビックリするほどに高い一人当たりGDPデータを見ても本質を見通すことができない。
庶民の本当の暮らしぶりを知るためにはやはり実際に街を歩いて観察するのが一番である。

中国人の旅行者数統計では香港やマカオへの移動を海外への移動とみなしているので半分以上はそれによる水増しだったり、同じく香港人のアウトバウンド数は9000万人という数字になっているがこの多くは中国内への行き来なので、データの質として適切かどうかの判断が必要なことがわかる。
旅行者数にはビジネス客も含むのだが、香港・中国間では物理的に電車等でモノの運び屋・転売屋をして一日に何往復もする猛者もいるという文章を最近どこかで読んだのだがそういう人口もここには含まれるのだと思う。

それに対して、オーストラリア人のアウトバウンド数は950万人もいるのだが、2400万人の人口を思うと驚きの海外旅行者数であることがわかる。
世界で最も観光客数が多い国はフランスというのはよく知られた話だが、国際観光収入に関しては1位のアメリカの4分の1、中国(華僑の里帰りの経済効果が大きいものと思われる)の半分以下しかなく、フランスの観光客数というのは隣国の人が短期で訪れて帰る数字の積み重ねであろうといったことなどは複数のデータをきちんと見比べないと見落としてしまいがちである。

なので、僕は色々な角度からデータを見て発見を楽しむことにしている。

また、何気なく数字を眺めているとおもしろい発見をすることもある。

人口データを眺めていて、「あれ?東欧の人口って西欧の人口より随分と少なくないか?」「東欧は国の数はやたらと多いけど、一国一国の人口は少なくないか?」と感じ、西欧と東欧の人口を比較を知りたくて資料を探したのだが見つからなかったのでネット上から統計データを拝借してEXCELで集計したところ以下のことがわかった。

西欧の人口は約4億2000万人。
東欧の人口は日本と同じぐらいしかいない。
旧ロシアでヨーロッパと呼んでいい地域の人口も7000万人ぐらいしかいない。

ロシアを含んで東欧と呼べばアメリカと同等の3億3000万人程度にはなるが、思っていたより東欧の人口が少ないことがわかった。
人口が少ないうえに一人当たりのGDPは数倍違うので経済規模の差は言うまでもなく比較にならないというか、東欧全体合わせても西欧の一ヵ国より小さい規模にしかならないと思う。

ちなみにカリブ海や南米あたりの国よりも東欧の国のほうが一人当たりのGDPが低いことが多い。
特に世界で最も肥沃な国土を持つウクライナの所得の低さ、決して豊かではないイメージのある隣国のルーマニアと比べても所得が5分の1程度しかないモルドバの所得の低さにはビックリする。
隣国で所得が大きく違うと、人の流れや国境の意味の大きさなどについてもあれこれ想像を膨らませてしまう。

話は南米に移るが、ウルグアイパラグアイは国境を接していない。
一人当たりのGDPに関しては、ウルグアイのほうがパラグアイより数倍裕福である。
また、ウルグアイは「ウルグアイ東方共和国」と地図に表記されており、「何故に東方?」と思って調べたのだが、どうやらウルグアイ川の東側だかららしい。
それなのに、「レプブリカ・オリエンタル・デル・ウルグァイ」というのが正式名称らしいのだが、「オリエンタル」ってそういう場合でも使うんだ~などと余計な発見がある。

カザフスタンと国境を接するウスベキスタンとキルギスの一人当たりGDPは比較的所得の多いカザフスタンより断然低く、フィリピンよりも低い。
ちなみにキルギスは国土の4割が標高3000メートルを超える山岳国だが、地中海性気候で中央アジアでは気候に恵まれ、砂漠もないらしい。
貧しい内陸の山岳国だけど、気候は域内では恵まれているほうなのだと驚いたりする。
キルギスといえば悪名高い誘拐婚で有名だが、顔が日本人とそっくりらしい。

とりとめもなくあれこれ書いたが、こんな感じで地図と統計を眺めていると果てることのない発見と疑問が次から次へと頭に湧いてくるのでかなり楽しめるのである。