GOODDAYS 東京仙人生活

ひっそりと静かに生きる47歳仙人のつぶやき

ギリシャ旅行記

 

世界を騒がせたギリシャ

ギリシャというよりサントリーニ島に一度行ってみたかったのだが、財政問題などで大荒れだった近年はなかなか足が延びないままだった。

この問題が小康状態にありそうだったので今年は出かけた。

 

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機中

2013年6月29日~6月30日

家を夕方に出て、21時頃の飛行機で出発。

アブダビエティハド航空を用いたが、機内食もサービスも飛行機の居住性も結構良く、アイマスクと耳栓と歯ブラシとポーチがアメニティになっていて他より豪華なのに驚いた。

革張りのシートもイタリア製とかどっかに書いてたが、アブダビの国営だからカネがあるんだろうね。

アブダビ空港に着いたのは3時過ぎで、それが9時頃まで次の飛行機がなかったのだが、そんなに広い空港でもないので退屈は退屈であり、ただ、僕に関しては塩野七生氏著「ローマ人の物語」を持ってきていたので座ってそれを読んで時間を過ごした

9時に飛んで13時半にアテネに着き、荷物を受け取って、国内線の手続きをして荷物を預けて、ゆっくり食事などをして、今度は18時の飛行機で1時間飛んでサントリーニ島に着き、タクシーでイアのヴィラに向かったのだが、家のドアからホテルまで30時間ぐらいはかかったのではないかと思う。
 

サントリーニ島

2013年6月30日(続き)~7月3日

ドアtoドアで30時間もかかったのだが、断崖絶壁の上に雪のように輝くイアの夕景・夜景を見たら一瞬で「大変だったけどマジで来て良かった!」と心の中で叫びましたよ。

写真を見ていただければわかる通り、それだけの説得力がありありな美しい場所でした。

サントリーニ島の主要な滞在場所には、島の突端の静かなイアと島の中心部の賑やかなフィラがあって、僕はどっちもそれぞれいいと思ったが、パートナーは断然イアのほうが良かったらしく、イアに宿をとっておいて良かったと思った。

まあ、僕も「せっかくここまで来たのにフィラに泊まるのはないな」とは思ったのだが、それぐらいイアは全てが完成されたリゾートだった。

バリのヌサドゥアとかモルディブとかボラボラ島とかアマンリゾートのような外者隔離系のリゾートに泊まったことがないからなんともいえんが、イアにはリゾート感に加えて、ヴェネツィアなどでも感じることができる雑多な路地の良さもあって、情緒あることこの上ないし、絶景っぷりは世界最高峰のオンリーワンである。

世界的観光地なのにも関わらず、ホテルのスタッフもとても気持ちが良く温かみのある素朴なスタッフで最高の休日を過ごせました。

活火山に囲まれていて、「今に来るぞ!」と叫ばれているこの島ですが、1950年代に大ダメージを受けたように火山が爆発して被害を受けるような未来が待っていないか心配ですが、日本も似たようなもんですかね…。

 

アテネ

2013年7月3日(続き)~7月5日

古代と現代の断絶がすごいこの街は、オスマン帝国に支配されていた頃に打ち捨てられてほとんど人が住んでいなかったこともあり、中世の資産はないに等しいが、古代の資産で食ってると断言されても仕方がないほどの存在感をアクロポリスは持っている。

その他には、アテネ中心のブラカ地区とコロナキ地区に関してのみ言えば、若干シャッターが閉まっている店は多いが、荒れている感じは全くなく、喫煙者とポイ捨ては多いが街のゴミもアムステルダムブリュッセルより全然少なく、オシャレなカフェも多く、それなりに活気もあるように見えた。

西欧文明の発祥の地ではあるが、トルコに近く、西欧から距離が離れている割には他の西欧の都市とほとんど違いを感じなかったのにはプラスの意味で驚いた。

国民の3分の1が住むこの大都会はすり鉢状に広がっていることを高台に登れば確認することができるが、それだけにアクロポリスの存在感は絶大なのだ。
 

機中

2013年7月5日(続き)~7月6日

帰りの飛行機は15時頃アテネ発、20時半アブダビ着、22時前アブダビ発、翌13時に成田着だったが、ヨーロッパからの帰りは機内で良く眠れるので早く感じますわね。

郷に入ったら郷に従えで、日本を出たら日本に帰るまで日本食は食べないようにしているのだが、機内食は2回とも和食を選択してしまいますた。

おそらくはアブダビで作った和食も少し変っていたけど味は全然許せるものでした。
 

雑感

旅程と費用

読み手の関心を考えて、費用は書くことにしているのだが、旅程は5泊8日で、保険なども含めて二人で総額57万円ほどかかった。

ヨーロッパから、果てはギリシャ国内でも一気に人が集結するこのエリアの旅行代金は、7月1日から急に一人6万円ぐらい高くなる傾向にあるのだが、6月29日出発だったのでこの程度の旅費に収まった。

現地使用が10万円ちょいで、その他がそれ以外の費用である。

その10万円ちょいの内訳の8割は食事代でほぼ毎食タベルナで豪華に食べてきた。

あとはタクシー代・入場料等・土産等だったかと思う。

いつも夏の旅行はホテル7泊の9日間で旅行をしているが、今回はホテル5泊の8日間の商品しかまともに売られていなかった。

乗り継ぎ移動に時間を要することもあって、そもそも1日短かったこともあるが、毎年より2泊も短かったのだ。

とはいえ、旅行につきものの移動が1回しかなく、シエスタはとったものの実行動時間をかなり確保できたため、短くは感じなかった。

また、いつもギリギリ9日間をフルに使わないと気が済まないのだが、帰ってきて1日家で休めるのも悪くはなかった。

毎度ながらスペインもハワイもベネルクス・ドイツも毎度60万円前後だが、うちの場合、夏の旅行費用はそれぞれの手取り月給の合計程度といったところである。

物価は1ユーロが130円だったから去年より30円も上がったのにギリシャだから物価高を感じずに済んだ。

というわけで、ギリシャの物価は観光地でも高くないです。

 

気候など

暑いが、よく言われるようにカラッとしているので日陰に入れば気持ちが良いが、特にサントリーニ島の昼の日向は強烈な日差しと乾いた空気と白い建物からの照り返しで、SPF50ウォータープルーフの日焼け止めをガッツリ塗っても焼けまくるわ、普段はサングラスを全く必要としない体質なのにサングラスをしないと目が痛くなってくるわでビックリした。

夏なのにスキー場並みのまぶしさだったからだと思う。

でも、日本に帰ってきてじめじめした暑さが身体にこたえて数日間しんどかったので、日本の夏とは比べ物にならないぐらいに良い気候である。

地中海性気候は冬の天気が良くないみたいだが、日本の冬は毎日晴れているので冬は日本のほうがいいのだろうと思う。 

 

食に関して思ったこと

グリークサラダは毎日食べて美味しかったが、日本で日常的に取り入れるかといえば、たまにはとり入れるだろうが、やはり基本的にはキャベツ・レタスベースにトマト・ニンジン・大根・パプリカなどを加えて市販のドレッシングをかけるという普段の食べ方を今後も続けると思う。

トルコなどでも食べられる肉炙りのスブラキは美味しくなくはないが、なんせ脂分がほとんどないので炙り料理としては焼肉とは比べ物になるはずがない。

カラマリは日本のイカフライとほぼ同じだし、タコのグリルも日本で同じようなものは食べられるので、この辺の魚介に関しては新鮮なシーフードをシンプルに味わう国で同じだと思うが、魚介もなんだかんだで刺身や寿司が一番贅沢で美味しいですわね。

ムサカは美味しかったが、世の中にはグラタンとかドリアとか似たような食べ物は色々あるので物珍しい食べ物とは感じなかった。

あと、ギリシャでは米粒サイズのパスタが食べられるようなのだが、これは結構美味しかったし、気にいった。

買って帰ろうと思ったのだが、パスタは意外と重いのと、生意気にゆで時間が15分とか書いてたのもあるが、ヤメにした最大の理由はうちの柳宗理のボウルをパスタがすり抜けてしまいそうだからなのだった。

パンに関しては結構美味しかったのだが、ドイツやフランスあたりで食べられるパンのようにパンという食べ物にかける執念は感じなかった。

自分と会社へのお土産に甘いお菓子を買ったのだが、餅やゼリーやヌガーが多く売っていて、全て大量に買ったのだが、やはり考え得る最大限の甘さだった。

もらったほうも迷惑だったに違いない。

そうそう、ギリシャヨーグルトに関しては明らかに日本のものより美味しかったと思う。

日本のものより固くずっしりしていて、クセや酸っぱさがなく実に食べやすいのである。