久しぶりに西欧王道コースへ
久しぶりの訪欧となった昨年は行ったことのなかった中欧にしたが、今年はすべて二度目の訪問とはなるものの王道中の王道ルートをセレクトした。
機中
2008年7月5日
エアチャイナ便で、成田空港9時10分発→北京11時35分着、13時40分発→ローマ18時40分着という予定が、アリタリア航空に変更になり、成田空港12時35分発→北京18時5分着、19時45分発→ローマ21時20分着となった。
しかもローマの空港で荷物が出てきたのは1時間後なので4時間ぐらいロスをして最初は立腹気味。
ローマ
2008年7月5日(続き)
空港よりレオポルドエクスプレスに乗って30分。
深夜にローマ・テルミニ駅に到着。
宿はテルミニ駅のすぐ近くだと思っていたのに意外と遠く、歩いて15分程度かかる。
当然バタンキュー。
2008年7月6日
宿より地下鉄で移動→バルベリーニ広場→ヴェネト通り→骸骨寺→トレヴィの泉→スペイン広場→ポポロ広場→カブール橋(ティベレ川)→サンタンジェロ城→サン・ピエトロ大聖堂→パンテオン→ヴィットーリオエマヌエーレ2世記念堂→ナヴォナ広場→トレヴィの泉→地下鉄で宿に戻る。
とんでもない距離を歩いたのだが、バスに乗るのは面倒くさいし、ローマは地下鉄路線が2本しかなく不便なのだから仕方ない。
空気はカラっと乾いているが、ラテンの地だけあって暑い暑い。
やはりサン・ピエトロ大聖堂は再度の到来といえど度肝を抜かれる。
あの荘厳な雰囲気はここ以外で味わうことは不可能であろう。
ナヴォナ広場を中心とする旧市街の雰囲気も最高である。
この時期は日が沈む時刻が遅いので22時ぐらいになっても外をガンガン歩く感じとなるから休み休み歩かないと体力を消耗しますな…。
そうそう、ローマで最悪なのは両替で、休みの日は1ユーロ170円弱のところを250円とかいったふざけたレートでしか両替しない店が9割以上なので注意されたし。
一ヵ所だけ良心的な店をみつけたが、随分と苦労しましたよ。
ユーロ圏になってから、ユーロ圏外の人間からぼったくる商売に変節し、それがカルテル化したんでしょうな…。
街で売っている飲料水も高い場所では3ユーロ=約500円という富士山頂価格だし、とにもかくにもとにかく観光客にとってのローマという都市はあらゆる分野で競争がなく、もしくはカルテル化が極大化した都市だと感じましたよ。
まあ、それもやり方といえばやり方なわけで、それほど気にしませんがね…。
2008年7月7日
前日は大聖堂の見学にとどめ、行かずにおいたバチカン美術館へ行こうとしたら地下鉄がストライキになっていて、かつ、そのために道路は大渋滞になっていたので行くことを断念。
さすがイタリア。
なんとか徒歩で行けるフォロロマーノを中心とした見学のみに切り替える。
時間がたくさんあったおかげでフォロロマーノとコロッセオを心行くまで鑑賞後、サンマタリア・ディン・コスメディン教会の真実の口に手を突っ込むというどうでも良い行事までとり行う。
ジェラートでもなめないと暑くてやってられまへんが価格が日本の倍ぐらいしますな…。
味は同じようなものなのに…。
フィレンツェ
2008年7月7日(続き)
電車に揺られてフレンツェへ。
車窓からは波打つような大地の美しい光景が目に入る。
チェックイン後、夜の街を散策。
街の隅から隅まで練り歩く。
ローマと違って涼しいし、中世の街に飛び込んだかのような美しい街並みに感動。
2008年7月8日
これまた朝起きるとこの上なく快適な天気。
今度は昼の街を練り歩く。
サンタ・マリア・ノヴェッラ教会は当然見るにせよ、他も数ヵ所の教会を見学した程度で散策に徹す。
だって散策が一番やりたいことなのだから仕方ない。
ウフィツィ美術館は混んでいたので見学中止。
登るのは大変だったけれども、サンタ・マリア・ノヴェッラ教会もとい横のジョットの鐘楼からの赤屋根と山々が見渡す限りに見える景色はサイコー。
この寺院自体が落書きだらけで、この件でいまさら日本で大騒ぎしていることに呆れる。
夕方に列車でヴェネツィアへ。
そうそう、どうもこの駅に預けていた時に日本円の現金だとかちょっとした荷物がなくなっていたのだが、盗られたとしてもイタリアだから諦めもつくかな…。
ヴェネツィア
2008年7月8日(続き)
夕方到着後に駅のすぐ近くの宿にチェックイン後、即散策へ。
世界22ヵ国を旅して、スイスのベルンやドイツのローテンブルグと脳内で僅差で争った結果、最も美しい都市と頭に焼きついているヴェネツィアに到着した感激でワクワクしながら散策っす。
もちろん、掃除状況や建物を細かく見たらベルンやローテンブルグが美しいのですが、全体を考えるとやはりヴェネツィアかなと…。
普通に歩いていたらまず迷う迷路上になっているヴェネツィアなのだが、大運河に沈む夕陽を見たいがためにできるだけ迷わないようにがんばって大運河を目指す。
夕陽の時刻に間に合い、見事な日没を見届ける。
すると、笑っちゃうぐらいに立派なクルーザーからごく普通の格好をしたセレブがタラップを通じてじゅうたんが敷かれた地上に下りてきてコトの顛末を眺めていた。
その後は夜のヴェネツィアを堪能しながら散策する。
2008年7月9日
この日もすばらしく良い天気で、ヴェネツィアの街を明るい太陽と青い空が包んでくれた。
この日はラビリンスに迷え迷えとばかりにいろんな路地を練り歩いた。
そこで目にした数々の情景は今も忘れられないものばかりであった。
夕方まで心行くまで散策をした後に駅に戻ってパリ行きの夜行列車に乗る。
パリ
2008年7月10日
電車に揺られて朝の9時頃にパリ・ベルシー駅に到着。
地下鉄にて宿に移動。
朝なので宿にチェックインはできないのだが、荷物は置かせてくれたので荷物を置いて街へ。
宿から2駅離れたオペラ座まで路地に入りながら歩いて、地下鉄で凱旋門へ。
凱旋門からの絶景を目にして、パリに戻ってきたことを確認する。
その後もシャンゼリゼ、コンコルドと歩いてパリに戻ってきた喜びにふける。
あんまりいいところ取りするのも良くないのだが、この後はモンマルトルを攻める。
当然、長い間想い続けてきたモンマルトルに戻ってこれたことに感激。
そんなふうに珠玉の時間を過ごしている間に日が暮れたので宿に戻って休んだ。
2008年7月11日
前日に贅沢な場所を回ったが、この日も攻める。
マドレーヌ寺院とオペラ座を見て、セーヌ河岸に移動し、ポン・ヌフを渡ってシテ島へ渡り、ノートルダム大聖堂へ。
そのままサン・ルイ島を通過し、バスチーユ方面へ。
その後はユダヤ人地区やフラン・ブルジョワ通りに目をやりつつエチエンヌ・マルセル付近の雰囲気のある路地をぐるぐると歩いて宿へ歩いて帰り、歩き回った疲れを癒やしつつ昼寝する。
しばらくして起きてルーブルへ向かう。
一人も並んでおらず、ガラガラめのルーブル博物館を堪能する。
その後はエッフェル塔へ行き、エッフェル塔に登ろうと思うが行列のすごさに断念。
でも、革命記念日に近かったためブルーにライトアップされていてそれを眺めるだけでも十分きれいだった。
2008年7月12日
最終日は夜に飛行機が経つため、最終日なのに1日ゆっくり過ごすことができた。
この日はカルチェ・ラタン、サンジェルマン・デ・プレ地区、レンヌ通り、モルパンナス地区といったパリ左岸の街並みでゆったりとした時間を過ごした。
空港への移動は高速郊外鉄道にて移動。
黒人ばっかりの電車でビックリした。
機中
2008年7月12日(続き)
時間も時間なのですんなり寝入ることができ、帰国してもそれほど時差を残さずに済んだ。
2008年7月13日
成田空港18時着、21時帰宅。