北鎌倉→鎌倉→鎌倉大仏→江ノ島[所要時間半日・移動を含めると1日?]
このルートを回る所要時間は半日~1日といったところであろう。
相当タフだが、横浜制覇ルートと湘南制覇ルートの両方を回るのであれば、湘南制覇ルートを午前中に回って、横浜制覇ルートを午後に回るほうがオススメである。
もちろん、各ルートに1日かけるほうがベターである。
これでもかと文化財が立ち並び、落ち着いた風情を醸し出す鎌倉のすばらしさに関して今さら私ごときが言うことはない。
湘南に関しては、サザンオールスターズが好きな人は湘南と聞くだけで何かときめくものを感じると思うが、実際に魅力的なエリアだ。
というわけで、湘南もわざわざ行って楽しめるエリアといえるのではないかと思う。
私は宮崎の出身なので、「宮崎の日南海岸のほうが南国ムードはあるし、水質も断然きれいだよ」と言いたいところなのだが、湘南はのんびりしていて懐かしい感じがするのに、文化的な香りを発しており、海とそこに集う人々の存在がビーチのムード高めている。
そのあたりの部分では、「私の故郷の日南海岸は相手にならないな…」と思う。
北鎌倉→円覚寺→東慶寺→浄智寺→建長寺→鎌倉方面へ
北鎌倉 ★★★★★
JR横須賀線北鎌倉駅から鎌倉街道を沿いに歩きながら途中の円覚寺(200円)・東慶寺(100円)・浄智寺(200円)・建長寺(300円)を見て回りながら鎌倉駅方面へ向かう。
すべて臨済宗のお寺である。
どのお寺も16時頃に閉まるので注意すること。
他に鎌倉の山をハイキングする大仏ハイキングルートや天園ハイキングルートがあって歩くとかなり楽しいし、オススメなのだが、多少は体力を使うので本ルートでは紹介しない。
上:円覚寺三門
上:浄智寺総門
左下:なでると元気がもらえるという布袋さん
上:建長寺三解脱門
建長寺方丈庭園
鶴岡八幡宮→若宮大路・小町通り→鎌倉駅
鎌倉 ★★★★★
鎌倉の中心的な存在といえるのが、鶴岡八幡宮である。
北鎌倉方面から来て鶴岡八幡宮を散策した後は、道路中央の通路である段葛(だんかずら)のある若宮大路と小町通りの両方に寄りながら鎌倉駅へと向かいたい。
または、歩くけれども、そのまま徒歩で由比ガ浜へ歩き、そちらから徒歩で長谷にアクセスするほうがなおさらオススメである。
さらに稲村ガ崎へ歩くほうがなお良い。
由比ガ浜から稲村ガ崎方面
鎌倉駅から歩いてほど近い場所にあるので海水浴シーズンでなくてもにぎわう由比ガ浜
上:由比ガ浜から逗子・シーサイドリビエラ方面
下:長谷寺から見た由比ガ浜
逗子マリーナとシーサイドリビエラ
「えーのしーまが遠くに見える♪」稲村ガ崎から見る日没の景色は感動ものだ!
波長の関係もあり晴れた日の夕方にはたいてい富士山が見える
長谷駅→高徳院→長谷寺→長谷駅
長谷 ★★☆☆☆
長谷の高徳院(7時~18時[冬季は17時30分まで]、200円)には有名な鎌倉大仏がある。
せっかくなのでお参りして行こう。
なお、このお寺は真言宗→臨済宗→浄土宗という変遷をたどっている。
長谷から江ノ島までの江ノ電の車窓からの景色はかなりおもしろい。
気に入った場所があったら途中下車してみよう。
江ノ島駅→江島神社→(展望台)→江ノ島岩屋→江島神社→湘南江ノ島駅
江ノ島 ★★★★★
湘南といえば江ノ島があまりに有名。
江ノ島駅を降り、江ノ島までの通りを歩いて参道の橋を渡って江ノ島へ。
江ノ島は江島神社を中心とした神社の島で、参道も含めて日本の温泉街のような情緒を発していて実に楽しい。
江島神社あたりから見る、「日本のマイアミ」と言われる片瀬東浜・西浜の風景はそれなりに美しい。
また、夕暮れ時の江ノ島や片瀬西浜からは、私の過去の経験によるとかなり高い確率で富士山が望める。
それがまた非常に美しい。
さて、江島神社を通り過ぎて、さらに歩いていくと、江の島サムエル・コッキング苑(9時~20時、200円)と江の島シーキャンドル(9時~17時、200円)の方に出る。
途中に江の島エスカーという合計で380円もする有料のアトラクションがあって誰しも気になってしまうところだが、これは単なるエスカレーターなので、疲れている人やあえてこういうくだらないモノに乗ってみるのが好きな人以外は乗らないほうが無難である。
もちろん、私は惹かれてしまったので内情を探るために乗ったことがあるが…。
江の島サムエル・コッキング苑は実に気持ちの良い庭園で、江の島シーキャンドルからの眺めは絶景である。
ここからさらに歩くと、最終的には江ノ島岩屋(9時~17時[冬季は16時まで]、500円)の方へ出る。江ノ島の裏側はそそり立つ絶壁が存在していたり、岩場が広がっていたりしていて、かなり野生的な景色が楽しめる。
もちろん江ノ島岩屋には忘れずに行っておくことをオススメする。
なお、江ノ島に渡る橋あたりに渡し船「べんてん丸」の乗り場(400円)があるのだが、これに乗れば爽快な船に乗って廉価で江ノ島岩屋まで一気に連れて行ってくれるので実はかなりオススメ。
これが江の島エスカーとほぼ同じ料金なのは何故?とすら思う。
江ノ島から東京方面へ帰る場合、3種類の交通手段があるが、東京西側に行くのに最もエコノミーなの方法は片瀬江ノ島駅から小田急江ノ島線で新宿に行く方法(新宿まで610円)である。
ただし、時間はかかる。
遊び心があれば、藤沢までは江ノ島駅から江ノ電に乗って行った方がおもしろい(新宿まで780円)。
しかし、これは時間がかかる。
そして、多少エコノミーではないが、最もおもしろく、所要時間が短いのでオススメなのは、湘南江ノ島駅から湘南モノレールで大船まで行き、そこからJR線に乗りかえる(品川まで920円)のルートである。
なんといっても湘南モノレールは宙釣り型のモノレールである上、山をひとつ越えて行くのでスリルがあってかなりおもしろい。
上:「東洋のマイアミ」と言われる景観
下:昔から続く江ノ島弁財天への参道
上:江ノ島弁財天
下:海の家から富士山方向