GOODDAYS

  世の中の歪みをかいくぐってひたすら逆張りの人生を歩む俺の意見

K-1 WORLD GRAND PRIX 2006 決勝トーナメント [2006/12/2]

 

巨大オヤジ達の熱き戦い

下の表に選手の年齢を載せてみたけど、今大会はリザーバーも入れて考えると、20代の選手はルスラン・カラエフ選手だけだったが、毎度ながらK-1GPはオヤジ達の熱き戦いだと思ってしまう。

選手が10歳若いK-1MAXとは大違いであるが、巨大オヤジ達が放つ円熟味はGPの大きな魅力なのだと思う。

 

また、今回もオランダ人選手が強かった。

ベスト4に3人残り、さらにリザーバーまでオランダ人だからヤバいっす…。

 

ところで、オランダに行ったことがある方ならわかると思うのだが、オランダ人というのはとにかくデカイ。

デカイヤツがゴロゴロいる中で選ばれた選手が出ているから強いのであろう。

それに比べて日本人は骨格でどうしても劣るし、層も厚くなりようがないからヘビー級では厳しいのだが、一人気を吐いて戦っている武蔵選手も全盛期の強さを思わせるピーター・アーツ選手の前に瓦解してしまった…。

とはいえ、オランダ人はアンディ・サワー選手&アルバート・クラウス選手がいて、MAXでも強いからどうにもこうにもなりませんわな…。


巨人選手の時代か…

上の表には選手の身長も載せているが、今回も昨年と同じく巨人選手のセーム・シュルト選手が活躍した。

しかし、シュルト選手が優勝しても「ナンダカナ~」という気になるのは、簡単に言ってしまうと、誰もが直感的に「ズルイよ…」と思ってしまうからであろう。

 

ところで、パンチというものは相手の頭とボディーに打つものだが、自分の真正面に打つか打ち下ろした時に最大の威力が得られるものである。

普段相手を倒すパンチを打てる選手であっても、「20cm上を打て!」ということになればなかなか倒せるパンチを打てるものではない。

その上相手のリーチが圧倒的に長くて懐が深いから、こちらのパンチはほとんど入らないのに、当然ながら向こうのパンチをもらいまくることになる。

しかもヘビー級なため、体重まで相手選手のほうが重いからお手上げもいいところである。

 

そして、何よりもやっかいなのは相手が規格外に背が高い場合、自分のパンチと相手の顔の間に必ずといってよいほど相手の腕があることであろう。

相手にすれば自分のパンチを簡単にディフェンスできる状況なのにも関わらず、自分のほうは手を高く上げないと相手選手のパンチをガードできないのだからこれまた不平等もいいところである。

 

また、純粋にボクシングをやるのであればインサイドワークに徹すれば勝機もあるが、それは基本的に体重差がそこまでない場合の話だと思うし、軽く手を添えてヒザ蹴りを打つことが許されているK-1ルールにおいてはこの身長差・リーチ差は絶望的なハンデに映る。

なお、ボクシングにおいても213cmの身長を誇るWBAヘビー級チャンピオンで、今日現在の戦績は44勝32KO無敗のニコライ・ワルーエフ選手をはじめとして選手の大型化が進んでいるという。

ピタリ・クリチコ選手も202cmあるし…。

 

そして、どの選手も普段やりなれていないスタイルの相手と試合をするのは嫌なものである。

サウスポーとやる場合やトリッキーな選手とやる場合などはその例といえるが、規格外の長身選手とやるのが苦手というのはほとんどの選手にあてはまるで事項あろう。

シュルト選手ほどの身長があり、かつ実力のある練習相手を探すことは至難の業だから余計にそうである。

ほとんどの選手にとっては初めて体験するほどの身長差なのだからやり辛いことこの上ない。

 

…というわけで、シュルト選手とチェ・ホンマン選手の2強時代が到来するのを防ぐことは難しいように思う。

 

また、ジェロム・レ・バンナ選手はサウスポーであることが不利に働いたように思う。
大抵の場合において、右対左だとサウスポーのほうが有利だが、あそこまで身長差があると、背が低いほうの選手が不利になるように思う。

お互いのジャブの手同士が真正面でぶつかり合うからどうしても距離を取られやすくなってしまい、背が低いほうの選手の利き手と相手の頭の距離がとてつもなく遠くなるのだ。

 

このような状況において左のパンチを打ってもモーションが大きくなるためなかなか当たらないであろう。

 

それにしても、バンナ選手、アーネスト・ホースト選手、アーツ選手に勝っての優勝なら誰もシュルト選手にケチをつけられませんなあ…。 


その他の感想

まず、レイ・セフォー選手がメルヴィン・マヌーフ選手に40秒で勝ったらしいが、40秒で終わるのなら放送して欲しかった。

グラウベ・フェイトーザ選手のブラジリアンハイキックはマジで脅威だったし、カラエフ選手にあんなにあっけなく勝つとは思わなかったが、アーツ選手にあんな形で負けてしまうとも思わなかった。

レミー・ボンヤスキー選手はかわいそうな結果に終わったが、ステファン・レコ選手が試合前日にK-1ジムで猛練習をしていたのは印象的だった。

 

パッポン通り