GOODDAYS 東京仙人生活

ひっそりと静かに生きる47歳仙人のつぶやき

K-1 WORLD MAX 2006 世界一決定トーナメント 開幕戦 [2006/4/5]

 

今回は仕事(しかも、K-1EX)のために久々にTV観戦となった。


各試合ごとの感想

スーパーファイト ○木浪利幸 VS ●ソーレン・キング (判定3‐0)

TV放送無し。

 

スーパーファイトTATSUJI VS ●ニック・ゴンザレス (判定3‐0)

TV放送無し。

TATSUJIさんが勝っただけに残念!

 

アンディ・サワー VS ●SHINOBU・ツグト・アマラ (延長判定3‐0)

アマラ選手は全日本キックの看板選手の一人だが、完全にモンゴル代表として扱われていた。

もちろん、心の中では以前のリングネームである「花戸忍」や「白鳥忍」としか呼んでいない。

日本語を話せるのに煽り画像でのインタビューシーンではモンゴル語でしゃべっている様子が映されていたのも不思議だった。

ちょっと前まで61Kgのライト級で試合をしており、さらに、その少し前は57Kgのフェザー級だったので、サワー選手がパワー負けすることだけはあるまいと思っていたが予想外にアマラ選手は健闘していた。

しかも、フェザー・ライト級ではスピードが遅いのが難点だったのだが、この階級の選手よりはスピードも速い感じがした。

減量を全くしていないから身体が分厚かっただけなのに「モンゴルの選手は身体が分厚いですね~」と解説されていたのには参った…。

 

○ドラゴ VS ●オーレ・ローセン (判定3‐0)

以前から「世界最強説」が根強く、マニアから佐藤選手と同様「早くドラゴを出せ!」と言われていた選手。

試合自体は1Rしか放送されなかったが、ドラゴ選手は荒々しく思いっきりの良いファイトの持ち主だということがわかった。

しかも技が多彩だから、トーナメントで善戦する可能性も十分にあり得ると思った。

とはいえ、試合自体は判定までもつれこんでいるからわからないけど…。

 

佐藤嘉洋 VS ●マイク・ザンビディス (判定3‐0)

佐藤選手は1Rにいい左フックをもらってしまったが、強敵ザンビディス選手を完封したと言っても過言ではないだろう。

魔裟斗選手や小比類巻選手よりも圧倒的な形でザンビディス選手を封じることができたのではないかと思う。

あれだけ正確無比なローを左右に叩き込まれ、ヒザまで有効に駆使されたら、身長差が大きかったこともありザンビディス選手はかなりやりづらかったに違いない。

とはいえ、ザンビディス選手の打たれ強さには毎回感心させられる。

しかし、良くやってくれたっす。

ファンなだけにドキドキして見てました。

 

小比類巻貴之 VS ●イム・チビン (3RKO・右ローキック)

練習したと言われるパンチの打ち合いではイム選手のほうが的確だったが、パンチの見切りやディフェンスは格段の進化を遂げていたように感じた。

なんだかんだ言って、小比類巻選手のKO率は群を抜いて高い気がする。

昨年、魔裟斗選手が判定でしか勝てなかったイム・チビン選手をKOしたのは立派である。


アルバート・クラウス VS ●アリ・グンヤー (判定3‐0)

最終Rしか放送されなかった。

どうやら2Rまではグンヤー選手が有利だったらしいが、3Rだけを見ればクラウス選手のほうが明らかに有利だった。

だから全体でどうだったのかはわからない。

 

○ブアカーオ・ポー.プラムック VS ●ヴァージル・カラコダ (延長判定2‐1)

カラコダ選手の善戦に解説の畑山氏がうれしそうであった。

カラゴダ選手はアグレッシブでいい選手だが、ただただ接近してパンチを打ち込んで来るだけの選手だから私はあまり好きになれない。

キックよりパンチのポイントが高く、首相撲禁止の現在の改正K-1ルールだから通じているだけの戦い方である。

っていうか、前の佐藤選手との試合はどう考えても佐藤選手の勝ちだと思っていることのあって私はこの選手が嫌いなのだろう。

ムエタイ・キックボクシングルールで佐藤選手やブアカーオ選手に血祭りにあげられてしまえぃ」などととんでもないことを思ってしまったりすらする。

試合が延長にまでもつれ込んだのは意外だったが、ブアカーオ選手がパンチで打ち合うことを決めたことも、パンチで打ち勝っていたのにもビックリした。

 

魔裟斗 VS ●レミギウス・モリカビュチス (2RTKO・タオル投入)

右利きの選手がサウスポー相手とやる場合、不慣れな上、右ミドル&右ストレートばかりに頼らざるを得なくなるから、右利きの選手にはやり辛くなる。

しかし、魔裟斗選手は1分ぐらいで相手の動きを見切っていた。

レミギウス選手はノリノリの時は怖くても、もろく諦めっ早い一面がありそうなことはなんとなく予想がついていたが、ここまでもろいとは思わなかった。

HERO'Sで負けたときももろかったけど…。

また、あのような強打の選手はスタミナが切れやすいから、そういう意味でも後半になればなるほど魔裟斗選手のほうが有利だったといえよう。

しかし、前蹴りで倒れこむところといい、あそこでタオルを投入するところといい、レミギウス陣営は全体的に諦めが早いなあ…。

そんなようでは精神力が特に強い魔裟斗選手には絶対に勝てませんわな…。

 

全体の感想

終わってみればすべて順当だったが、魔裟斗選手以外の元チャンピオンの苦戦が目だった。

KOで勝ったのは小比類巻選手と魔裟斗選手だけだったのだが、小比類巻選手は本当にKO率の高い選手だと思う。

佐藤選手も良い試合をしたので、勝った側で善戦したのは日本人選手だけだったといえよう。

つかみ禁止のルールなのに、「ストップ」と言うだけで割って入らないレフェリーがいたのにはちょっとした違和感を覚えた。

ところで、ジョン・ウェイン・パー選手が出ていなかったのはちょっと残念だった。

 

バンコク市内にて