GOODDAYS 東京仙人生活

ひっそりと静かに生きる47歳仙人のつぶやき

AV女優に関する素朴な疑問

インターネットが普及して世の中は本当に変わった。

欲しい情報を即座に手に入れることも可能になったし、逆に絶対に知りたくもなければ欲しくもない情報に触れる機会も増えた。

ところで、今の世の中は簡単にノーカットのサンプル動画や画像が手に入りすぎる。

エロ本やエロビデオの売れ行きが心配になるぐらいである…。

 

…で、ここからが本題だが、それと併せて、こういった世の中になってしまったことで心の底から心配をしてしまうことがある。

 


それは、「当人の親・兄弟・親族・恋人・友人が、そのAV女優のノーカット映像を見たらどういう気持ちになるだろうか?」ということである。


また、もしかしたら、それらを将来の子供が目にすることも十分に考えられる。

 

 

自分が親だったら絶望の淵に叩き落されたような気持ちになるだろうし、自分の親だったら親と絶縁したくなるかもしれない。

そして、仮に、知らないまま結婚したとして、「自分の恋人や伴侶のそういった画像を発見してしまう人がいたら…」と思うと、それだけで胸が締めつけられそうになるというか、それが伴侶だったりした時にはこれまた死にたくもなるだろうにと余計な同情をしてしまう…。


本やビデオなら購入したりレンタルしない限りは簡単に出回らないし、風化も早いが、インターネットの場合、悪い人間が世界中に発信し続ける限り、いつまでもそういった情報が手に入ってしまうから、本当に心配になる。

今から15年前の僕が中学生・高校生の時に流行ったようなAV女優の画像がいまだに出回ったりしているということは、15年後に同じように今の画像が出回ることも十二分にあり得るということである。


まあ、そういったことまで考えずに、ビデオに撮られてしまう想像力のかけらもない女性のことが当然ながら一番理解に苦しむが、思いやりも人間性のかけらもなくその情報をインターネット上にバンバン発信する連中の罪はさらに重大である。


しかし、日本では取り締まりようのない海外からネット上に発信しているのだろうから法律が追いついていないのだろう。

会員サイトなどの場合、振込み先などがあるからそこから割り出せないかとも思うのだが、おそらくは警察は動けていないのだろう。

「この上ない人権侵害に何故?」という気もするが、どうにもならないのだろうか。


というわけで、昔はAVビデオなどは無邪気?に鑑賞していたが、最近は目にするたびにこのことばかりを考えて一人で胸を締めつけられるような気持ちになることもある。

軽めのエロ本にも、ソフト・オン・デマンドの全裸運動会などのバカバカしい企画モノにも最近は笑えなくなっている。


しかし、男とはどうしようもなくスケベで愚劣な生き物なもので、そこまで怒りと呆れの念を持ちつつも、これまでそういったサイトに全くお世話にならないわけでもないから本当に最低である…。

 

ところで、不特定多数の男性と関係を持つのが好きでどうしようもない女性は風俗店で働いたりするのだろうし、そうでなくとも、簡単に男と寝たりするのだろう。

ずっと後になってこういった行為を後悔しないのであればそれはそれで良いと思うが、後悔することになるのだとしたら、それは「重大な想像力の欠如」だといえるのであろう。


もちろん、貧困極まりなかったり、どうしてもお金が必要なために、「止むを得ずピンク業界に手を染めなければならない…」と言う人がいるのかもしれないが、そうならキャバクラででも働けば済む話である。

それに今の日本で普通にアルバイトをして飢え苦しむことはない。

僕の価値観では、もし、後になって後悔をするのであれば、いかなる理由であれ身体を商品とすることに対する言い訳はあり得ない。


…と考えると、AV嬢は二重の意味で心に問題を抱えているといえるだろう。

まず、仮に性行為が好きだったとしても身体で商売をすることが普通ではないし、今の世の中にはあまりに多くのリスクと偏見があるというのにも関わらず、そういった自分を世間に晒して平気な感性を持っていることに関しては、下手すると前者よりも重大といえるだろう。


世の中取り返しのつく間違いとそうでない間違いがあるとは思うが、両方とも取り返しがつかないとはいえ、世間に晒すほうは決定的なまでに取り返しのつかない問題であるといえるであろう。


こういった単純すぎる判断ができない女性が多いからこそ、ここまで世の中に性が氾濫しているわけだが、「どう育てばそういうふうに成長するのだろう」と思ってしまう。

娼婦の子供が娼婦になる可能性はかなり高いと聞いたことがあるが、親の教育や環境というものがいかに大きいかについては言うまでもないであろう…。


しかしながら、僕がこれまで述べた考え方というのはまったくを持って男性本意な考え方であるともいえ、「男性が女性を金で買うなら、女性が金で身体を売って何が悪い?」という考え方も、「男性が女性と性的関係を持ちたがるなら、女性のほうから積極的になって何が悪い?」という考え方もなくはないと思う。

早くそういう世の中が来て、偏見が無くなれば何でもアリになるとも思う。

 

何せ、「世界最古の女性の職業は娼婦」というぐらいで、自分で狩猟行動ができない女性は自分の身体を男性に提供して食事にありついていたという人類史的な現実もあるぐらいなのだから…。


それに、いくら法で規制しても、売春婦も買春する男も売買春行為もなくならないのだから、今まで僕が述べたこととは相反する部分もあるが、オランダやドイツのように売買春を合法化したほうが良いようにも思う。

余談だが、そうするとマフィアやヤクザが絡めなくなるから、搾取がなくなって娼婦の生活も安定するうえ、対価も下がる傾向にあるということらしい。


とはいえ、今の世の中における規範や一般的な人の心について考えるのであれば、行為を好むことはともかく、AV女優のようにそれを晒すことで自分の周囲の人々を傷つける行為は、取り返しがつかないほどに代償の大きすぎる行為であるように思う。

そして、娼婦とエロ本モデルとでは、娼婦のほうがまともな神経をしているように思う…。
 

アムステルダムの飾り窓がある界隈