GOODDAYS

  世の中の歪みをかいくぐってひたすら逆張りの人生を歩む俺の意見

函館②&トラピスチヌ修道院

 

訪問地の感想

今回の函館紀行は時期も日程もやってることも前回とあまり変わらないので、前回深く掘り下げなかった部分を中心に記述することとする。

 

追分ソーランライン

前回も書いたが、函館→松前江差を通る追分ソーランラインは私がこれまでドライブしたあらゆるドライブルートの中でも屈指の絶景ルートである。

山の絶景ルートであれば長野のビーナスライン阿蘇山~やまなみハイウエイ周辺や釧路湿原屈斜路湖周辺などが屈指ルートとしてあげられようが、海の絶景ルートといえば絶対にこのルートだと思う。

自然の雄大さや荒々しさを思う存分に味わうことができる。

ちなみに南国ムードを味わうのであれば私の地元宮崎の日南フェニックスロードもオススメですけどね…。


本当に辺鄙なルートだし、これといった名物もわからないから食事面では期待しないほうが良いが、そうであってもドライブする価値は十二分にある。

なお、絶景続きの日本海側はもちろんのこと、日本海側から太平洋側に抜ける峠もどこを通ってもそれなりにオススメだと思われるが、太平洋側=噴火湾側は食事面では森付近でイカ飯やカニを楽しめるものの日本海側と違っておもしろみに欠ける。

もちろん、函館に戻る途中に大沼があるので、大沼の周遊ドライブを楽しまない手はないが、それを考えると朝早くドライブを始めるのがオススメである。


 
追分ソーランライン


  
引き続き追分ソーランライン


 
追分ソーランラインと徳川幕府悲運の軍艦・開陽丸

キツネとの再会?

大沼の近くの去年キツネがいた場所に行ってみたら、今年も一回り大きなキツネがいた。

去年は子ギツネだったのだが、今年は一回り大きくなっているものの柄の場所が同じだったので、もしかしたらというより、おそらくは同じキツネなのだろうと思われる。

全く人間を怖がらないキツネで、なんとも野ギツネらしくないのだが、大きなシッポがすごくかわいらしい。

エキノコックスの不安さえなければ抱き上げてしまいたいぐらいにかわいい。
というか、絵に描かれる様子は全然違えど、要は犬もオオカミもキツネもタヌキも同じイヌ科なので、みんな犬にそっくりさんなのである。

なので、抱き上げるのはワンちゃんでがまんしよっと!


 
上:1年ぶり?のキツネ 
下:去年のキツネ

 

 
紅葉の大沼

函館夜景の表情

函館の夜景を見るには、日没より少し前の「ちょっと早いかな?」と思うぐらいの時刻に車で上るのがオススメである。

日没後に上ろうとしたところで、駐車場の容量が限られていることもあり、とんでもなく渋滞するし、下の写真のような時間の経過とともに変わっていく夜景の表情を存分に楽しめないからである。

意外に夕陽が沈むタイミングの夜景は特に美しい…。

 

 
函館山の夕景



函館山の夜景

今回の函館の食

今回は朝市のどんぶりとラッキーピエロばっかりでした。

何が美味いかわかったらとことん狙い撃ちする性質なものですみませぬ…。

今回初めて朝市で食べた鮭ハラスが相当おいしかったのでふれておきます。

あとは、森のドライブインでイカ飯定食を食べたぐらいですわ…。

ちなみに、下の写真は1回目の紀行でも取り上げた、きくよ食堂の巴丼1,480円也です。



有名なウニ・イクラ・ホタテの巴丼と岩ノリの味噌汁

そして、トラピスチヌ寺院

トラピスト修道院カトリック厳律シトー修道会の男子修道院で、トラピスチヌ修道院は女子修道院である。

 

特に函館は上湯川の「天使の聖母・トラピスチヌ修道院」は他4ヵ所のトラピスチヌ修道院が「西宮の聖母」「伊万里の聖母」「那須の聖母」「安心院の聖母」などと名乗っているのに対し、「天使の聖母」という普遍的な名称を名乗っていることからも、その格式の高さがうかがえようというものである。

ちなみに、近くのトラピスト修道院は「灯台の聖母」と、少しは普遍的な名前を名乗ってはいるが、「灯台の聖母」の格式が「天使の聖母」のそれに勝るとは私の脳内では到底思えない。


それゆえか、その頑固さもハンパではない。

私がそう解釈しているだけだが、商売主義に浸った?トラピスト寺院のクッキーや飴が他所でも売っているのに対して、トラピスチヌ修道院のものは本当に寺院脇の売店でしか販売されていない。

しかし、トラピスチヌバター飴はかなり美味しいこととその希少性のため、私らなんぞはここぞとまとめ買いをしてしまったのだから、トラピスチヌ修道院のプレミア戦略も全く意図されてはいないものであるとはいえ、見事なものである。

「ここでしか取り扱っていませんよ~」と売店のおばさんがさらりと言うその一言が本当に本当のことなのだから好感が持てる。


また、頑固だから他のトラピスチヌ修道院と違ってホームページもない。

…といいつつ、本当に頑固なのはこの厳律シトー会の教えなのである。


トラピスチヌ修道院が属する厳律シトー修道会とは、西欧修道者の父と呼ばれる聖ベネディクトの戒律を守るカトリックの集団の中において「一層聖なる生活を送ること」を志した20名程度の修道者が、フランスのシトーという荒野で始めた修道会を指す。

そして、函館教区長ベルリオーズ司教が日本、とりわけ北海道にキリスト教を伝え、豊かな霊的収穫を収めるためには、日夜祈りに励み、労働の尊さを世にあかしとするトラピストやトラピスチヌの精神的援助が必要であると痛感し、幾度となく厳律シトー会修道院長総会とフランスの各修道院に手紙を送り、修道士と修道女の派遣を要請し、その結果、トラピストおよびトラピスチヌ修道院が創立されたという。


以下に、私がトラピスチヌ修道院について把握していることについて記述しておく。


修道者がやっていることは以下のことである。

 

  • 隠遁(終生外出禁止)と沈黙(基本的に私語厳禁)のうちに「祈り働け(Ora et Labora)[トラピスチヌのモットー]」の生活を送る。

  • 一般社会から身を引き、直接布教活動に携わることはないが、絶え間ない祈りと人目にたたない償いの業によって、神秘的な方法で神の恵みを願い続ける。
    →要は、外部に対する物理的な接点はないが、祈りによって世界平和を願い続けるということですな…。

  • 修道院は囲壁によって囲まれてはいるが、あらゆる面、とりわけ祈りによって世界のすべての人たちと一致している」という。

「これでベルリオーズ司教の目的は達成されるのだろうか?」というツッコミは私でなくとも入れたくなるが、修道院の入会資格は以下の通りである。

 

  • 洗礼を受けて3年以上が経つ独身の者で扶養家族がなく、父母の許可を得た者。
  • 入会許可は数回の文通と面接によってなされる。
  • 性格的に素直で順応性があり、忍耐力強く、献身的で健康であること。
  • 2年間の修練期を経て、本人が希望し共同体が受け入れたなら3年間の有期誓願を立て、後に終生誓願を宣言する。

 

修道者が行う誓願の内容は以下の通りである。

 

  • 生活改善:世から離れ、共同体において祈りと労働の生活を送る。
  • 定住:終生立願した共同体に留まる。
  • 従順:戒律と修道院長への従順を誓う。

 

修道者の日程は以下の通りである。

 

  • 3時30分 起床
  • 3時30分 読書課(読書の内容はカトリックの宗教書のみ)、黙祷、お告げの祈り、レクチオ
  • 6時00分 朝の祈り、御ミサ、朝食 
  • 8時30分 三時課、仕事
  • 11時15分 仕事終わり
  • 11時30分 六時課、糺明、お告げの祈り、昼食
  • 13時30分 九時課、仕事
  • 16時30分 仕事終わり
  • 17時00分 晩の祈り、黙祷、夕食 
  • 18時55分 終課の読書、寝る前の祈り、サルベ・レジナ、お告げの祈り
  • 19時45分 就床

    ※ なお、祝祭日・日曜日はこれより幾分かゆるい日程となっている…。

 

修道者はこういった生活を修道院を一歩も出ずに死ぬまで続けているのである…。

これでは刑務所のほうが余程楽ではないか!

 

ところで、三島由紀夫が「夏子の冒険」なる作品を世に出している。

どうやら、あどけない少女である夏子がトラピスチヌ修道院に入り込むという設定になっているようである。

残念なことに既に絶版していたもののどうにか手に入れて読んだのだが、あまり修道院と関係のない内容となっている。

でも、三島の作品にしてはゆるくておもしろいっす。


 
「厳律」極まりない…トラピスチヌ修道院

 

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