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キックボクシング技術 初中級者入門② 技術・基本編

 

基本編-入門者全員が身に着けるべき攻撃以外の技術-

言うまでもないが、構えと防御はケガを防ぐためにも、ダメージを負わないためにもきちんと身につけなければならない。

 

構え(説明はオードドックススタイル=右利き向け)

  • 足は、縦・横方向とも肩幅に開き、左足は常に真ん前、右足は斜め45度ぐらいを向くように構える。

  • この基本スタンスはものすごく重要なのでいかなる時も崩さないようにする。
     
  • なお、ボクシングの場合は前足のつま先を内側に向けるが、キックボクシングの場合、ローキックをカットしやすくするために、前足のつま先を相手の方向(真正面)に向けなければならない。
    奥足を45度程度前に向ける理由は、右足つま先を真右に向けると前進した時に後ろ足がうまくついてこないからである(上級者になったらやりやすい角度にして良いが、初心者のうちはこのようにする)。

  • お腹の向きを右斜め45度の方向に向け、胸部はひねらせて前を向くように構える(お腹をななめにするのは打たれる面積を狭くするためである)。

  • ワキを締めて、両ヒジを肋骨の前に置き、両手をほっぺたの高さに上げて構える(ワキを締めてきちんと構えることができた場合、腕を持ち上げる必要がなくなるので手首と指をだらりとさせても腕は上がっているはずである)。
    なお、左手は小指が前に来るようにしつつ左目の前に構え、右手はちょっと手の甲を相手に見せつつ右の頬の近くにつけるように構える。
    左手は右手より拳2つ分ぐらい前に構えるようにする。

  • ワキを締め、ヒジを開かないようにするのは良いフォーム(連打が効き、モーションがバレにくくなる)でパンチを打つためと、縦に長くガードしてボディーを守るためである。

  • 上半身と下半身を連動させるため、腹筋に力を込めて肋骨をお腹にかぶせ猫背で構える。 

 

基本の構え

右足をこのようにするのは
上級者になってから…

 

ステップワーク(説明はオードドックススタイル=右利き向け)

  • 構えができるようになったら、パンチやキックをやる前にステップワークの練習をしなくてはならない。

  • なお、構えの練習より先にステップワークの練習をするのはOKである。

  • 移動中も含めどんな時も先述した足の基本スタンスを崩さないようにする。
    横幅のスタンスを崩すと、移動をしにくくなり、パンチ(特に右パンチ)の腰も入れにくくなり、キックも打ちにくくなり、カットもできなくなる。

  • 移動する際には、歩きながら進むステップと、飛びながら進むステップがあるが、両方ともきちんと身につける。

  • 移動する際は、歩幅を広めて元に戻すように移動しなくてはならない。
    すなわち、歩幅を狭めてから元に戻すように移動してはならず、また、広めた歩幅を元に戻す以上に戻すような移動をしてもいけない(上級者が一気にステップバックする際は別だが…)。

  • 前方向・左方向に歩く場合は左足から、後ろ方向・右方向に歩く場合は右足から上げるようにする(やってみれば簡単なことである)。
    …ということは、前方向・左方向に歩く場合は右足で、後ろ方向・右方向に歩く場合は左足で床を蹴るようにする。

  • ギリギリで攻撃をもらわずにすむ間合いを常に維持し続けるステップワークの練習をすると、ステップワークは飛躍的に上達する。

  • 左のパンチを出す場合には、必ず左足を前進させるようにし、右のパンチを出す場合は動かずにその場で打つようにする(なお、その際に右のかかとをしっかりと回転させる)。


パンチの防御

  • 一度後ろに下がって逃げる防御法がステップバック・ステップバックを伴うパーリングである(反撃には転じにくいため、こればかりをやっていると採点に響く)。
    そして、間合いを詰めたままなのでそのまま反撃ができる防御法がブロッキング・ステップバックを伴わないパーリング・ウィービング・ダッキングとなる。

  • 一番の基本はステップバックおよびステップバックを伴うパーリングである。
    パーリングにはステップバックを伴うパーリングとそうでないパーリングがあるが、まずは簡単かつ安全な前者から練習するべきである。

  • パーリング(パンチを手で払う技術)・ウィービング(基本的に相手の左のパンチを右に、右パンチを左によける技術)は反応できるまで地道に練習したほうが良い。

  • ブロッキングは最も重要な防御技術だが、ダメージは残りやすい。
    なお、ストレート・フック・アッパーのすべてを防げるよう反復練習すべきであり、ボディー打ちに対しても対応できるように腕の位置や腹の曲げ方についても練習しておくべきである。

  • 攻撃を捨てて完全にブロッキングに集中した場合に相手の攻撃をもらうようではブロッキングの体をなしていないといえる。

  • ウィービングについて、人によっては「膝を曲げたり腰を落としてよけろ」ということがあるが、私はある程度はヘッドスリップでよけて良いのではないかと思っている。
    パンチが見えるようになってきてから練習しないと被弾するので注意されたい。

  • ダッキング(膝を曲げてしゃがみ込む技術)はヒザ蹴りをもらう可能性があるので、よほど自信がある場合以外はキックボクシングにおいてはしないほうが得策であろう。

  • 個人的にパンチの防御が上手くなる方法として最も有効な方法は、本気で当てようとするパンチを人に打ち込んでもらって、それをギリギリでかわしたり(目慣らし)、ガードしてもらわないようにする実戦さながらの練習であるような気がする。


キックの防御

  • カットをする場合、カットをしないほうの足にほとんどの体重をかけ、ひざを真上に上げるようにカットするが、左足は若干骨盤を開いてガニ股気味にカットする。
    カットは相手の右キックは左足、左キックは右足でするほうが好ましいが、無理な場合は両方左足(サウスポーなら右足)でカットする(なお、多くのプロ選手はこうしている)。

  • もちろん、もらわないに越したことはないので、ステップバックやスウェーバックを頻用したいが、後ろに下がるぶん、反撃には転じにくい。

  • 相手のキックを手で防御する際、相手の右キックは左肘に右手の掌底を添えて、左キックは右肘に左手の掌底を添えて、両手に五分五分の力にキックの威力を分散させて防御するようにする。

  • あと、相手のキックをキャッチしたり、つかんで流したり、といった技があるが、相手の本気のキックをつかむのは至難の業なのでそのことは覚えておいたほうが良い。
    キックの防御技術を磨く有効な方法としては、足だけでスパーリングをする足スパーなどが考えられる。

 

右のキックを足でカット 左のキックを足でカット

難しければ左足で
カットしても良い

 

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