GOODDAYS 東京仙人生活

ひっそりと静かに生きる47歳仙人のつぶやき

PRIDE 男祭り 2004 SADAME [2004/12/31] 

チャンネルをザッピングしながら見ていたので全体的に見落としがあるかもしれないが、そのことだけは事前にことわっておく…。

 

 

全体の感想

Dynamite!!とは違って、予想がハズレまくった。

そういう意味では出来レースなマッチメークではなかったということで、PRIDEの競技性の高さを窺い知ることができるというものである。

MVPはダントツで五味選手。

五味選手はものすごく強い相手にすばらしい試合内容ですばらしい勝ち方をした。

とうとうシウバ選手が負けたが、あれは私の中では負けではなかった。

シウバ・吉田・近藤・戦闘竜の4選手の判定負けはかわいそうであった。

ヒョードル選手の圧倒的な強さには脱帽!

とはいえ、私の見ていた感じだと、視聴率ではおそらく、Dynamite!!に大きく水をあけられたような気がする…。


各試合ごとの感想

エメリヤーエンコ・ヒョードル VS ●アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ (判定3-0)

ヒョードル大帝に死角無し。

スムーズなローキックおよび投げ、力強く防御の伴ったロシアンフック、素早いタックルおよびタックル切りと今日のヒョードルの動きはキレまくっていたが、中でもノゲイラの関節からの逃げの速さにはビックリした。

あそこまでのスキの無さ、攻撃の力強さを発揮されてはさすがのノゲイラ選手にも勝ち目は無かったか…。

8月から大きく差がついた気がする。 

→予想当たり

この上ない頂上決戦としか言いようが無く、大晦日最大の目玉カード。

ノゲイラ選手に頑張って欲しいが、ヒョードル大帝の恐ろしいまでの強さには勝てないかなー。


ミルコ・クロコップ VS ●ケビン・ランデルマン (1R1本勝ち・フロントチョークスリーパー

ミルコ選手の秒殺リベンジ。

まさか打撃ではなくフロントチョークで勝つとは…。

腰も強ければ、決めも強い。

ヒョードル選手とのタイトルマッチが楽しみである。

→予想当たり

不覚を取らなければミルコ選手の勝ちだが、トラウマをどの程度解消できただろうか…。

PRIDEでダントツナンバーワン人気のミルコ選手がここで負けたらPRIDE的にもまずいだろう。

 

ヴァンダレイ・シウバ VS ○マーク・ハント (判定2-1)

裏番組を見ながら見たが、シウバ選手が負けたようにはとても思えなかった。

確かに立ち技での攻防ではハント選手が優位でよもやと思われるシーンはあったが、全体をコントロールしていたのはシウバ選手で、少なくとも1・3Rはシウバ選手がとっていたと思ったのだが…。

結果は2-1と割れてハント選手の勝ちとなったが、シウバ選手に関しては内容うんぬんより、敗戦を喫す事実そのものが痛すぎるといえる。

ハント選手は吉田選手には負けたが、吉田選手のような関節技のプロフェッショナルだからこそハント選手を極められたのであって、シウバ選手ぐらいの関節技レベルではハントは極められないということか…。

ハント選手はK-1でも、バンナ選手相手にタオル投入TKO負けをしたことはあったが、普通のKO負けはなく、ハント選手を破るには関節技しかないのだな~ということを再認識した。

シウバ選手のPRIDEにおける20回ぐらいの過去の対戦の中でドローはミルコ選手、敗北はハント選手からと、両方とも自分より体重の重いストライカーには苦戦をしているが、シウバ選手のようなストライカーは自分と同じぐらいの体重の選手に対しては圧倒的に強いが、自分より体重が重いストライカーに対しては苦戦するということがわかってしまった。 

→予想ハズレ

絶対に勝てない桜庭選手より断然良いマッチメークで体重差が30kgあるマーク・ハント選手がシウバの相手に決まった。

しかし、立ち技は互角またはハント選手有利でも、パウンドと関節技ではシウバ選手のほうが上なのでシウバのほうが有利だろう。

また、直前の決定ですべて良しの安定王者シウバ選手に死角は無い。トップ3+ハリトーノフ選手以外の相手だったら結果はやる前から決まっているようなものか…。

 

吉田秀彦 VS ○ルーロン・ガードナー (判定0-3)

予想は外れたが、これもドローと言って良いような内容であった。

30kg近くある体重差がそのまま勝負の差になってしまったか…。

これで負けになってしまうのは吉田選手もかわいそうである。

瀧本VS戦闘竜戦の場合もそうだったが、寝技が得意な者同士の戦いにおいては、お互いの腰が強いからか立ち技勝負になってしまうものなのか…。

倒れた後の決めの強さでは柔道、倒すまではレスリングに分があると思うのだが、吉田選手の場合も瀧本選手の場合も柔道の悪い部分を露呈したともいえる。

 

→予想ハズレ

相手はレスリングの大物でアメリカの英雄とはいえ、レスリング選手は関節技を使えないので、苦戦しながらも最後は吉田選手の関節技で決まり。

 

ダン・ヘンダーソン VS ●近藤有己 (判定2-1)

裏ばかり見ていたから良くはわからないが、近藤選手はかなり善戦していた。

負けてしまったのか…残念。

私にはどうみても近藤選手の勝ちに見えたのだが…。


→予想当たり

いくら近藤が強いとはいえ、かつてノゲイラ選手に勝ったダン・ヘンダーソン選手の強さを甘く見ては良いわけが無く、近藤選手不利。

 

ジェンス・パルヴァー VS ○五味隆典 (1RKO・左アッパー)

ものすごく良い試合だった。

ボクシングの試合かとも思ってしまったが…。

総合中量級の中で圧倒的に立ち技のレベルが高いと思われていたパルヴァーに、パルヴァー得意のボクシングで逆にお株を奪ってKO勝ちしたのだから、痛快としか言いようが無い。

両者ともK-1MAXでも十分に通用する立ち技レベルであることは言うまでも無い。

まあ、元々の体重は五味選手のほうが重いのでその分有利だったとも言えなくはないが、あのKOと体重差に相関関係は見出せないだろう。

しかし、五味選手の立ち技があそこまでだったとはビックリである。

ジェンス・パルヴァー選手は中量級世界最強のB・J・ペン選手を破っているが、五味選手はそのパルヴァーに勝ったのだから、もっと脚光を浴びても良いはずなのに魔裟斗選手ほどのヒーローになれないのは地味だから?

→ 予想ハズレ

実はありえないくらいの超豪華カード。

五味は、須藤・山本・宇野3選手がK-1に行った中で唯一PRIDEに参戦している中量級のエースで、おそらくは須藤・山本・宇野3選手より強いだろうが、B・J・ペンとパルファーの世界2強相手だと勝てるかわからないので僅差でパルファーだが、五味にも十分に勝ち目はある!

 

瀧本誠 VS ●戦闘竜 (判定0-3)

ドローでも良かったと思われるが、まあ、どちらかといえば瀧本選手か…。

しかし、全くと言って良いほど寝技の展開にはならなかったが、立ち技のパンチの打ち合いで瀧本選手が勝ったといえるので驚異的である。

しかも、瀧本選手はパンチの当て勘が良いだけでなく、蹴りもスムーズに出ていた。

まさに柔道の世界だけでなく、総合の世界でも天才であり、先が楽しみである。

反対に私の中での戦闘竜選手の評価は失墜した。

あまりに決め手が無く、これで勝ちを重ねるのは難しいだろう。

→予想当たり

道家はマジで強いので、初参戦&40kgの体重差でも瀧本選手が有利かなぁ~。

戦闘竜選手が倒されずに頑張ってもパウンドに行くときに寝技勝負になるので、そこで関節をとって瀧本選手の勝ちだろう。

瀧本選手は柔道の練習しかしていないと言っていたがそれが本当なら戦闘竜選手にも十分に勝ち目があるか…。


ジャイアント・シルバ VS ○チェ・ムベ (1R1本勝ち・肩固め)

予想は外れてチェ・ムベ選手の勝ち。

しかし、チェ・ムベ選手はPRIDE初参戦と書いたが、実は3戦して3勝だったそうで…とはいえ、前回のチェ選手の試合のレベルがあまりに低くてあっけにとられたことを今になって思い出しましたよ…。

とはいえ、ジャイアント・シルバ選手ってここまで弱かったのか…。

戦闘竜が弱いことも今回わかったが、シルバ選手は戦闘竜選手が相手だったから勝てただけだったなのか…。

ジャイアント・シルバ選手はもういらないでしょう。

っていうか、PRIDEヘビー級グランプリで雑魚なレコ選手とシルバ選手に勝ち、ヒョードル選手に秒殺負けした小川直也選手の勝利の価値って…。

→予想ハズレ

チェ・ムベ選手が何者かはわからないが、初参戦で勝てるほど甘くは無いだろうから、意外に関節技もできるシルバ選手の勝ち。


ステファン・レコ VS ○美濃輪育久 (1R1本勝ち・ヒールホールド)

予想は外れ、レコ選手の秒殺負け。

勝敗うんぬんよりレコ選手の弱さがここまでのものとは予想外だった。

美濃輪選手が強いとか弱いとかそういうものではなかったように思われる。

開いた口がふさがらないとはまさにレコ選手のこと。

→予想ハズレ

レコ選手は小川戦で無様な戦いぶりを見せたが、美濃輪選手は80kg前後の選手で体重差がありすぎるのでさすがにレコ選手が勝たないとまずいだろう…。

 

ハイアン・グレイシー VS ●安生洋二 (1R1本勝ち・腕ひしぎ逆十字固め)

安生選手は弱いので、負けることはわかっていたが、まあ大怪我をしなくて良かった…。

→予想当たり

安生選手はプロレスラーで弱いので体重差をもろともせず、実力・えげつ無さ両方でハイアン選手の勝ちはまず動かない。

 

アンデウソン・シウバ VS ○長南亮 (3R1本勝ち・ヒールホールド)

ニュートン選手に続いて、アンデウソン選手にまで金星を上げたのにダイジェストしか放送されないとは、長南選手もいくら華が無いとはいえ、かわいそうな選手である。

しかし、立ち技系の選手というのはヒールホールドで敗れることが多いよな~。

それは不用意な立ち技の選手のみがかかる技であると私は解釈しているが…。 

→予想ハズレ

長南選手は実力者カーロス・ニュートン選手から金星をあげたが、実はアンデウソン選手も同じくニュートン選手に勝っている。

アンデウソン選手は桜井”マッハ”速人選手も破っているし、黒人なのでアンデウソン選手有利か…。

 

バンコクのナイトショー