GOODDAYS

  世の中の歪みをかいくぐってひたすら逆張りの人生を歩む俺の意見

西ヨーロッパ① イギリス・フランス・ベルギー・オランダ

 

西ヨーロッパの旅へ

大学3年の夏に1ヵ月ほどの間、西ヨーロッパを旅した。

11ヵ国(ヴァチカン・モナコ含む)25都市を急ぎ足で回ったのだが、日没時刻が20時半~22時だったこともあって、ずっと万歩計をつけてみたところ、1日平均で30,000歩弱=20kmぐらいは歩いており、各都市ともかなり隅々まで歩き回ったので、どの都市の地理にもだいぶ明るくなった。

 

また、アジアを旅行する時は徹底的にのんびりと旅をするのだが、ヨーロッパは見どころがおそろしく多いのでそれこそ貪欲かつエネルギッシュに旅をした。

まあ、この頃はそれだけの体力も備わっていたから、自転車旅行同様、そういったマネができたわけで、ある意味、体力的には自転車旅行並みにキツかったといえるのかもしれない…。


機中

モスクワ トランジット

海外を一人で1ヵ月もの間旅するのは初めてだったことと、飛行機の乗客がほぼ全員ロシア人だったので多少の不安を覚えた。

飛行機の上から地図を片手にシベリアを眺めながらトランジット先のモスクワへ。

モスクワの空港の雰囲気が恐ろしく重苦しく暗いのと、空港の男子トイレの便座の高さと股の間にまで前にせり出た便座の形にビックリした。

モスクワにて飛行機を乗りかえ、ヒースローへ。

 

イギリス

ロンドン 3日間

ヒースロー空港に着陸した後は、チューブ状の地下鉄でロンドンへ向かった。
朝の11時の飛行機に乗って、かれこれ13時間も経つのにロンドンに着いたのは18時頃で初めて時差による不思議な感覚に襲われた。

大英帝国の名残ともいえるバッキンガム宮殿を中心とするエリアのもつ古き良き雰囲気と、ビートルズやクイーンを生んだ先取のスピリッツを感じるケンジントンハイストリートのような街並みが調和して自然と同居する都会だった。

昨今の経済状況は悪くないのだが、何となしに大英帝国の斜陽を思わせるムードを漂っていて色気のある街である。


 
雰囲気の漂うロンドンの街並み…日本企業の看板が景観を害す


また、「霧の都」と言われるロンドンなのだが、運良く、僕は1年の中でもトップシーズンに出かけたのだろうか、最高の気候だった。

夏なので日も長く、夜22時過ぎにビッグベンをバックにテムズ川に沈む夕陽を見たときにはやけ旅愁を覚えた。

 
上:ビッグベンに沈む夕陽 
下:お疲れっす!衛兵さん

大英博物館には世界中からの略奪品ばかりでイギリスの固有ものなんてほとんど何もないのだが、さすがに世界中のお宝がこれでもかと展示されていた。

ナショナルギャラリーもすばらしいので併せて見るのをオススメする。


 
聖ポール寺院

 

ダブルデッカーバスに乗って聖ポール寺院に行ったが、荘厳の一言に尽きた。

血生臭い歴史を持つロンドン塔にはかなり人が多く、世界一大きいダイヤモンドとやらがあった。

しかし、ロンドンにいた3日間食べたものはどれもこれも美味しくなかったのが残念だったのと、日本より断然物価が高いのにビックリした。

有名なハロッズデパートが意外にしょぼかったのにもビックリした。


フランス 

パリ 3日間

ロンドンからパリへはユーロスターに乗って移動した。

パリからジャスト3時間で到着。

 

「たゆたえど沈まず…(Fluctuat nec mergitur.) 」とはパリ市の銘だが、どんなに漂っても沈まない…と言うような意味を示す言葉で、パリと聞けば、なんとなくこの意味の理解しにくい言葉が頭をつく。

 

パリには、どこをどう取っても絵になってしまうエスプリがあったが、そのエスプリはユーロスターを降車してノード駅に舞い立った時から既にあった…。

興奮したまま、近くの2ツ星のホテルにチェックインした。

このホテルはとても古かったが、すばらしい雰囲気だった。


まず、子供の頃から憧れていたモンマルトルへ。

頭の中にシャンソン曲の「パリの空の下」をビンビンに鳴り響かせていると、早速、大道芸人バンドネオンで演奏するシャンソンが聴こえ、この上なく異国ムードが高まった。

そして、サクレクール寺院のドームから見下ろすなだらかに広がるパリの街並みはまさしくトレビアンなものだった。

サクレクール寺院の中はとても美しく、キャンドルの炎とステンドグラスがこれ以上なく神秘的な空間を織りなしており、聖ポール寺院より神秘的な気がした。


ロマネスク・ビゼンチン方式の白亜のサクレクール寺院


フランスの中心はパリ、そして、パリの中心は凱旋門である。

凱旋門の上から眺める放射状に広がる合理精神の精華のような風景に感動した。

丘になっているモンマルトル方向以外ははるかかなたに地平線が見え、高揚した気分にさせてくれる。

気分だけはナポレオン・ボナパルトである。


 
上:凱旋門
下:こんならせん階段を登る

 
 
上:地平に浮かび上がるモンマルトルの丘 
下:ルーブル三大秘宝の一つ「モナリザ
 

凱旋門からコンコルド広場まで続くのはシャンゼリゼ通りだ。

大好きな「おおシャンゼリゼ」を頭の中に鳴り響かせながらシャンゼリゼを歩いた。

日本人が多かったのがちょっと気分を害したが、お互い様なので仕方ない。

近くのガルニエオペラ座もこの上なく荘厳だった。


 
上:ガルニエオペラ座を見ると「オペラ座の怪人」の音楽が頭に流れる
下:二つ目「サモトラケのニケ


ルーブルにほど近い“カフエエ”で、薄く切られたビーフをこれでもかと挟みこんだバゲットとカフェオレをいただいた。

作法的なものがわからず、ちょっと戸惑いながらもパリジャン気分に浸った。

 

 
上:マロニエの木が印象的な凱旋門から見たシャンゼリゼ通り
下:三つ目は「ミロのヴィーナス」っすね!



上:おおシャンゼリゼって感じかな! 
下:パリの典型的な街角


ルーブル美術館には1時間以上並んだ。

異常に広い美術館内をまともに見てまわる時間も体力と気力はないので、モナリザ、ミロのヴィーナス、サモトラケのニケの三大秘宝とイスラム文明関連を重点的に見て、他は流すように見た。

セーヌ川沿いには多くのブキニスト(古本売り)がいてエスプリを感じる。

パリ発祥の地であるサンルイ島・シテ島にて、ノートルダム寺院とステンドグラスで有名なサントシャペルを見学したが、ノートルダム寺院は圧巻だった。

なお、そこからほど近いサンジェルマン・デプレ界隈の雰囲気もすばらしい。

 

街の中をずいぶんと歩いたものの、8月だったこともあり、バカンスで人が少なくなっているのか、あまり活気があるとはいえなかった。

しかし、クリニャンクールのノミ市はなかなかの活況を呈していた。

本当にガラクタを売っている人などもいたが、ネックレスを一つだけ購入した。

 

上:サントシャペルのステンドグラス 
下:エッフェル塔
 

エッフェル塔の近くでの話だが、「タダで絵を書いてくれる」という学生がいたので、記念に絵を描かせることにした。

そしたら描き終わったあと、「50フランほど(約1,000円)くれないか!」と懇願して来たので、激怒したうえで、ちょっと前につかまされたニセ10フラン(約200円)をつかませて立ち去ってきた。

また、パリでは4回も女性の物乞いにあったが、東洋人でも日本人だけを見抜いて近づいているようでちょっと足元を見られているように感じた。

東洋人を差別しているのかどうかは知らないが、パリの人はあまり親切でないというような印象を持った。

あと、小便臭い箇所と犬のフンが多いのがパリの弱点かな…。

 

食事は主にステーキなどをはさんだバゲットが中心だったが、ロンドンとは違ってどこでも美味しい食事にありつけた。

 

日没が21時~22時と遅いこともあって、毎日12時間ぐらい歩き通していたのでさすがにかなり疲れた。

パリの建物はすべてバロック調の建物で美しいことこの上ないが、昔の植民地時代にはこんなに華美な建物を建てるほどの余裕があったのかな…と驚嘆する。

今はそれを維持するだけで大変なのであろう。

パリをちょっと離れると建物はバロックではなくなったのだが、やはりあれは苦労して維持されているのである。

 

ヴェルサイユ宮殿はそれはそれは見事なモノだった。

庭園も宮殿もバカでかい。

それだけでなく一部屋一部屋ごとの凝りかたが異常である。

ルイ14世恐るべしである。

「こんなものを作ったらそりゃ国家財政も傾くわ…」と思った。

 

 
上:ヴェルサイユは鏡の間! 
下:ハプスブルグ家出身のマリーさん 

ベルギー

ブリュッセル 半日間

ユーレイルパスを持っているので電車は乗り放題である。

パリに来た時と同様、寝たままブリュッセルへ。

パリからジャスト2時間で到着。


ブリュッセルといえば、当時の東京でバカみたいにヒットしていたベルギーワッフルを思い出すように、洋菓子のイメージがどうしても強い。

朝から、チーズケーキ、マドレーヌ、ワッフル、いちごのタルト、生クリームとイチゴのタルト、リンゴのケーキとケーキ類を6つも食べてしまった。

それでも街中ではおいしそうなお菓子のショーウインドーを見てよだれが出そうになっていた。

 

バロックの建物ばかりではないところがパリとは違うが、街の中心部にあって、世界で一番美しいと言われる広場であるグランプラス周辺は圧巻ともいえる美しさであった。

まさにその意味の通り「絢爛たる劇場」と呼ぶにふさわしい広場であった。


 
上:世界で一番美しい広場と言われるグランプラス 
下:小僧さん


ブリュッセルの街並みは本当にかわいらしい 

 

王宮は規模こそ小さいもののなんとなくヴェルサイユ宮殿に似ていた。


小便小僧はガッカリする覚悟で行ったが、それでもガッカリした。

でも、サンタクロースのような服を着ていて、そのすさまじい尿量とは裏腹にとてもかわいらしかった。

 

ブリュッセルの街はパリにはない生活感を感じたのが良かった。


オランダ

アムステルダム 1日間

ブリュッセルからアムステルダムへは約3時間かかる。

途中は想像通りで平たんな農地がずっと広がっていた。

アムステルダム中央駅は東京駅のモチーフになった駅で、東京駅にそっくりだった。

 

オランダに入っていきなりビックリしたことは異様に人がデカイことであった。

イギリス人もフランス人もベルギー人も183cmある自分より小さかったのに、ここではまるで自分が小人になったかのように感じた。

着いたのが夜だったこともあって寒かった。

そして、もっと寒いことにゲイが多かった。

3度も声をかけられた挙句、ズボンのチャックを降ろす輩までいた。

もちろん、ズボンをいじっている間にダッシュで逃げたが…。

 

世界に冠たる自由都市アムステルダム

全身ピアス野郎や極端なモヒカン野郎は当然ながら、ドラッグでイッちゃっている野郎まで大量にいた。

ちなみに、マリファナは合法である。

夜の街を徘徊すれば、飾り窓があり、ランジェリー姿の売春婦がこちらに手を振っているし、セックスショップも大量に立ち並ぶ。

ヨーロピアンな建物とそれらが交じり合って織りなすこの空間にはこのストレンジャーもただならぬストレンジさを感じましたよ…。

 

 
上:夜のアムスはイカれてます。真ん中の男は見た目が極悪
下:なんだ~この上品極まりない店は!

 

 
上:飾り窓を隠し撮りしたら見事にピンボケしてるが、雰囲気はわかるでしょう!
下:どんな店やねん!
 

翻って、昼は健全でステキな街である。

クルージングをすれば美しい街並みを心行くまで楽しめるし、花市場では「これでもか」というほど美しい花々が咲き誇っている。

しかし、アムステルダムには女性までスキンヘッドorボウズ&タトゥーという人が多く、かなり怖くて楽しい。

 
 
上:昼のアムスは健全だ! 
下:やっぱオランダ人でかすぎるよ…