GOODDAYS 東京仙人生活

ひっそりと静かに生きる47歳仙人のつぶやき

天心VSメイウェザーって…

アメリカの中間選挙が終わり、下院では民主党過半数を取った。

特にやりたいことがあって大統領になったわけではなく、大統領になるためになり、就任してからは再選するためにひたすら活動してきた、支持者にどこまでも忠実なトランプ氏がこの結果を受けて、再選するためにさらに硬化するのか、支持層を広げるために軟化するのか、どう動くのかをこれからも世界中の人々が気にし続ける日々が続くわけである。

為替と日本の株式とダウ先物はそれほど動かなかったが、トランプ政権の新たな動きによって一定の方向感を持って変動していくのだろうと思う。

しかし、日本も右と左とで接点のない小競り合いをしているとはいえ、アメリカ社会の分断ぶりを見ていると、まだまだマシだよなあと思わざるを得ない。

 

それにしても選挙直前のトランプ氏の遊説活動のタフさには驚いた。

72歳のトランプ氏が何歳まで生きるつもりなのかわからないが、この年齢になって、おそらくは自分が死んだ後のアメリカや世界に対する責任を彼なりに果たそうと思い、再選まで強く願うのだから驚く他ないが、世の中には、桐花大綬章を受章するために、就任後3度目の来日をした93歳のマハティール首相や、東京で3回歌い、明日、名古屋で3時間立ちっぱなしで歌う76歳のポール・マッカートニー様のような驚くべきタフガイもいるから驚きっぱなしである。

 

本題に移るが、最近驚いたのは、那須川天心選手とフロイド・メイウェザー・ジュニア氏がRIZINで試合をするという報に対してだ。

そもそも、ジャンルも体格も違っているうえ、ルールも決まっていないのに契約したというが、あまりにも無茶苦茶な話である。

玄人の格闘技ファンはこんな無茶苦茶なカードを望んでいないし、遠心力を働かせて話題作りできるとはいえ、日本のマネーでまともに買い取れるとも思えない。

PRIDEだってUFCのマネーパワーに手も足も出ずに買収・吸収されたわけで、地上波放送でカネを集めるしかない日本では、異種格闘技戦のカードだったり、大砂嵐VSボブ・サップのようなキワモノカードといった素人向けのカードでお茶を濁して客寄せするしかないわけである。

しかし、実際に契約をしたというのだから、むしろ試合よりも裏方の仕事のほうがずっと気になる試合である。

なお、格闘技ファンなら誰だって、お互いに全盛期同士の那須川選手VS武尊選手の試合を見たいわけで、地上波や大人の事情でファン垂涎のカードが実現しないのはあまりにももったいなく思う。

 

フォーブス誌が発表した2018年版のスポーツ長者番付の1位から5位は、1位 メイウェザー 2億8,500万ドル、2位 リオネル・メッシ 1億1,100万ドル、3位 クリスティアーノ・ロナウド 1億800万ドル、4位 コナー・マクレガー総合格闘技UFCの選手)9,900万ドル、5位 ネイマール 9,000万ドルとなっている。

2018年度版ということで、これがいつからいつまでの期間で算出したランキングなのかは知らないが、メイウェザーは今年はまだ試合してないし、昨年も4位のマクレガーとボクシングルールで1試合しただけであり、1試合だけで300億円を超える収入を得ているわけである。

430万人が100ドルを払ってペイパービューを見るから660億円の興行収入を上げることができてこれだけのカネが動くわけだが、日本人にはペイパービューに多額の対価を払う習慣がないので、わずかなペイパービューしか売れず、地上波が報じる日本でどうやってビジネスが成り立つのかと思うと、どう考えても腑に落ちない。

 

なお、那須川選手が6月にロッタンというムエタイの強豪と試合をした体重がフェザー級の57.15kgで、メイウェザーがマクレガーと試合した際の契約体重がスーパーウェルター級の69.9kgだったが、計量時のメイウェザーは67.8kgだったようで、実際は10kg差といったところだが、身長も165cmと173cmと8cm違っており、蹴り無しだったら100%那須川選手に勝ち目はない。

俺はおおむねスーパーウェルター級だが、仮にフェザー級の選手と試合するとどれだけ楽かということがわかるだけにあり得ないカードである。

また、蹴りありにしたら逆に那須川選手のほうが有利になるだろうが、“マネー”の異名を持つメイウェザー選手がそんなルールで受けることはないだろう。

これまた同様に、キックボクサーが蹴りありで蹴りのカットをできないボクサーと戦えばどれだけ楽勝かということもわかるだけにあり得ない話である。

 

ボクシング50勝0敗の歴代ボクシング界最高のレジェンドの偉大な経歴と、キックボクシング27勝0敗・総合格闘技5勝0敗の戦績を誇り、井上尚弥選手と並んで歴代日本格闘技界の至宝である那須川選手の戦績のどちらかに傷がつくのももったいないし、どちらでもない変則ルールを無理して組んで試合をする価値のある試合とも思えない。

そして、猪木VSアリではないけれども、那須川選手は負けても負け方次第で世界に名を売れるが、日本マネーで100億円を出せるとも思えないので、メイウェザー選手は勝ってもさして得るものがなく、ボクシングでも「倒すボクシング」ではなく、徹底して「負けないボクシング」に徹して判定勝ちの山を築いてきたというのに、もしここで負けでもしたら一体何なの?となりかねないわけで、何から何までわからないことだらけのマッチメークである。

いつかのマイク・タイソンK-1参戦騒ぎではないが、話題作りに終始し、結局は試合が成立しないというだけでも世間の注目を得られるという意味では効果があるだろうから、結局は成立しない可能性も高いのではないかと思う。

というか、そう思わざるを得ないほどに何から何まで意味不明だし、ほとんどの人がそのように思うのではないかと思ってしまう摩訶不思議なカードなのである。

晦日の格闘技イベントでスティービー・ワンダーが歌うかと思わせつつ、ハーモニカ演奏だけをして退場したことがあったなあ…と、どうでも良いような記憶までがふと蘇ってしまったでござるよ…。 

 

【追記】

2018年11月8日追記。

まさか、この内容について書いた翌朝に中止になるとは思わなかった。

AFP・時事通信によると、「このエキシビションは純粋に娯楽目的の『スペシャルバウト』として組まれ、公式戦とされることも、世界中でテレビ放映されることも意図していなかった」とのことで、一体、どういう人がどういった交渉をしたのだろうと思ってしまうが、さもありなんといったところでもある。

2018年11月17日追記。

今度はまた一転して試合するという情報が流れたけどどうなるのでしょうかね…。

 

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環状2号暫定開通

環状2号がとうとう暫定開通した。

それにしてもここまでの日々は長かった。

とはいえ、9月に施設見学会があったし、築地市場から豊洲市場への引っ越し際に大量のターレがここを通った様子が大々的に報道されたのも記憶に新しい。

しかし、築地市場移転後に新大橋通りまで貫通する道路の突貫工事をして今回の開通にこぎつけたわけで、その早さに驚くばかりである。 

 

gooddays.hatenablog.jp

 

この後、橋から直進する地上部道路が2020年3月末頃までに開通してこの暫定開通道路と入れ替わり、2022年になってやっと本線の地下トンネルと側道ができて環状2号が完全に供用となるのだが、この地下トンネル工事が東京オリンピックに間に合わなくなった原因は築地市場の移転延期に伴う工期の遅れによるものである。

以下の写真は2014年5月8日の朝に築地大橋の橋梁が瞬時に架けられる様子を家から撮影したものだが、築地市場部分以外に関してはこのようにかなり早くにでき上っていただけに今回の暫定開通だけでも長く感じた。

これだけ長く時間が空いたのなら晴海の選手村から新橋あたりへの新しい公共交通機関も同時に整備できたのではないかと思うぐらいである。

とはいえ、オリンピック前に新橋・豊洲間のBRTの整備は行われるようである。

 

f:id:gooddays-shumai:20201226224202j:plain2014年5月8日の朝、家から外を見たら驚天動地の光景が目に入った

 

以下は本日14時の開通前後の様子である。

俺とうちのご主人に分かれて、家と実地の両方からの様子を見物しつつカメラに収めたものである。

 

開通前に報道陣が配置されていた

 

f:id:gooddays-shumai:20201226224728j:plainたくさんの報道陣

 

その後、車が通るよりも早い時間に見物人が橋に上がってきた

 

橋の上では見物人が車が通り始めるのを待つ

 

築地側から先に車が通り始めた

 

今度は白バイを先頭に晴海側から車が通り始めた

 

さっきは築地側を撮っていたマスコミだが、今度は晴海側を撮影している

 

上空はヘリが飛び交う

 

パトカーに先導されて先頭車両が暫定道路を走る

 

中央区の品川ナンバーや江東区の足立ナンバーではないナンバーの車が多かった。かなり遠方からの車や走り屋の車も多かった

 

これまで見ることができなかった角度からの浜離宮

 

暫定道路の直線部の真正面に電通ビルが見える

 上りと下りの分岐部分

 

晴海から築地に来た車が出てくる部分。浜離宮大手門と目と鼻の先の位置にある

 

こちらは築地から晴海方面への入口。ここが閉場後の突貫工事で開通した部分