GOODDAYS 東京仙人生活

ひっそりと静かに生きる47歳仙人のつぶやき

GOODROOMS, GOODDAYS⑤ ディティールにこだわる

シリーズの③でパーツについて述べたが、今回も細かくこだわった点について述べる。

 

家のスイッチは全て下のシンプルなデザインのスイッチで統一した。

実は昔から船の操縦席にあるような鉄製のトグルスイッチをパチンパチンと動かすことにかなりの憧れがあったのだが、デザイン・色・費用・はじいた際に出る音の小ささと音色の良さ・はじいた感触のキレの良さ等を念入りに検討して結局はこのスイッチに決定した。

指の腹で押す必要がある通常のスイッチと違って、指をすっと動かすだけでつけたり消したりできる便利さが特に気に入っている。

上側のつまみはリビングの光量を調節する調光器のつまみである。

 

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何万回も触るスイッチは感触と音の良さが大切だと思う

 

下の写真は先日も取り上げたKAWAJUNで厳選したタオル掛けである。

美しさとシンプルさで決めた。

余談だが、右下のゼンマイはトイレの壁に俺がつけたオルゴールである。

暇つぶしに回したり、音姫代わりに鳴らそうが自由。

うちに遊びに来た子供はまず回す。

 

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何気ないタオル掛けだが、かなりのサンプルからセレクト。オルゴールは遊び

 

洗面所のタオル掛けも同じデザインのものにした。

家の鉄製パーツはほとんどヘアライン仕上げのものばかりだが、このタオル掛けは光沢面となっている。

 

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7年近く経っても変わらぬ光沢

 

下の写真はバスタオル掛け。

上段は俺、下段はうちのご主人用として上下につけた。

上の段は身長が180cm以上ないとタオルを掛けられないへんてこな位置にある。

こちらはヘアライン仕上げのものをセレクト。

 

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上下2段につけたバスタオル掛け

 

トイレTOTOネオレストに強い憧れを持ち続けていたのだが、ショールームを見学して、現在はLIXIL、当時はINAXSATISのほうが高さが低くてサイズが小さいこと以外には大差がないことを知ったので、より安いSATISでもいいかと思い始めていたところ、オフィス・エコーの江本社長が「SATISの横長リモコンは英字だしデザインも断然カッコいいんですよ!」と教えてくれた。

「おしり」と平仮名で書いてないし、このリモコンのシンプルなデザインが気に入って、本体をさておいてSATISに決定。

もちろん平仮名仕様のリモコンもあるのだけど選ばんわな…。

アラウーノも考えたのだけど、SATISのシンプルさをとった。

トイレットペーパーホルターはかなり厳選してこのシンプルなヘアライン仕上げのものをセレクトしたが、めっちゃカッコいいペーパーホルターだよなと自画自賛

これももちろんKAWAJUN

 

f:id:gooddays-shumai:20201228161748j:plainリモコンとトイレットペーパーホルターには並々ならぬこだわりがある

 

下の写真は前回にも述べたが、オフィス・エコーさんが提案してくれたウォールライト

なんともかわいいなあと思っているし、将来的におもしろいライトをつけるバッファーにもなっていると思う。

 

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味のあるウォールライト。おもしろい光を出すLEDライトをつけた

 

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プラスターボードの部分は傷一つないが、コンクリート壁は型を取った際にできるいろんな傷がついていて味わいがある

 

店舗などでは換気扇の排気ダクトを表に出すこともあるものの、新築物件では下のビフォーの写真のように壁をこしらえて隠すのが一般的である。

でも、リノベーション物件の多くでは排気ダクトは見えるようにすることが多い。

排気ダクト自体の機能的な美しさもあるし、壁をこしらえる必要がないので高い天井高を確保できる。

 

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従来は壁で排気ダクトを隠してあった

 

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排気ダクトをむき出しにした場合

 

排気ダクトには機能的かつメタリックな美しさがある。

別途電気工事してもらったダクトレールに引く電気ケーブルを包む鉄製のパイプとケースも味があると思う。

こちらは白ペンキ塗りで仕上げてもらった。

なお、寝室の排気ダクトは白ペンキ塗りで仕上げてもらったのだが、こちらは次回に紹介する。

 

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むき出しの排気ダクトと電気を引くケーブルを包んだ鉄製のパイプとケース

 

全体的に多少はコストがかかっても特注しまくっているわけだが、我ながら強いこだわりをみせたのは家の中の引き戸とドア

これらにはサンワカンパニーに注文した製品を用いている。

洗面所とトイレは引き戸にして、ウォークインクローゼットは押して入るドアにしたのだが、どこにこだわりを見せたかわかりますか?

答えは写真の下に書きます。

 

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ワガママを突き通した4つの扉だが上部にレールがなく、窓枠もない

 

答えは、扉が天井の高さジャストになるように特注で高さを合わせてあるところと、白い壁を邪魔しないように扉の上部にレールや窓枠を敷かなくて良いデザインの引き戸とドアを起用したという部分である。

これはオフィス・エコーさんと一緒に考えに考えた部分である。

 

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特注品なので実際にはまるまできちんとフィットしてくれるかドキドキだった

 

下の写真のように、キッチン側も同じく特注品でドアの高さと横幅を合わせたが、こちらはフローリングに境界がつかない仕様のものを用いた。

 

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開口部とピッタリ同じのサイズの特注ドア。右側はヘアライン仕上げの冷蔵庫と料理をしながら音楽を聴くためのスピーカー

 

収納庫の引き戸も宙釣り式にしているので、下の写真の通り、ドアと引き戸とフローリングには境界がつかない作りに仕上がっている。

 

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フローリングに境界を作らないように扉と引き戸をつけた

 

ウォークインクローゼットと靴箱以外を除くと、我が家唯一の収納庫には、我が家のあらゆるものを入れているが、大きなエレクタを置き、その上に無印良品の収納ケースをたくさん置いて物品の管理・保管をしている。

また、エレクタを入れた後のすき間をピッタリ埋める本棚を特注して置いた。

頑丈なエレクタは当然ながら、本棚も十分な重量に耐えうる製品を選んだ。

本は可能な限りは図書館を利用するかKindleで購入するようにし、紙の本に関しては読み返すつもりの本以外はどんどん処分して、常に隙間を確保するように努力している。

また、本はできるだけ本棚の奥に置いて、俺のお絵かきセットと画用紙だとか、アロマオイル・裁縫道具・アイロンなどといった生活に使う道具を前面に置くようにしているが、都心の狭い家ならではの苦しいスペースのやり繰りである。

 

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お絵かきセットなどは前、本は後ろに置いている

 

エアコンのダクトはどうやっても美しくないし、吸気口の位置をずらすことができないのだが、可能な限りがんばってもらって以下のような仕上げにしてもらった。

 

f:id:gooddays-shumai:20201228163709j:plain味はあるが苦肉の策?

 

オリジナルの玄関は光沢化粧板の靴箱・茶色の扉・御影石の床だったが、オフィス・エコーさんの提案で御影石の上にモルタルをかぶせるという、罰当たりというか一般人には思いつかないような奇策を施した。

神宮前のアドヴァンなどにタイルも色々と見に行ったのだけど、我が家のテイストにはモルタルが合うだろうということで、まさかのモルタル仕上げになった。

なお、トイレと洗面所モルタルと同じ風合いの床に仕上げたが、こちらは次回に紹介する。

 

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ビフォーの玄関は全く我が家のテイストと合っておらず…

 

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まさかのモルタル仕上げ

 

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茶色かった玄関扉もこの通り真っ白に!

 

靴箱の光沢化粧板の扉は我が家のテイストを考えるととてもガマンできるものではなかったのだが、オフィス・エコーさんから「塗料の単価がやたらと高くて20,000円ぐらいしますけど、つや消しアイアン風の表面に仕上がる特別な塗料を塗りません?」と言われたので、出費は痛かったがその提案に飛び乗った。

つや消しアイアンの感じがまるでジオラマ用のプラモデルのようである。

 

f:id:gooddays-shumai:20201228164322j:plain光沢化粧扉とは全く違う風合いの靴箱になった。取っ手もキッチンのものと同じ型番のヘアライン仕上げでカッコ良いものに取り換えた

 

最後は床と壁のメンテナンスについて。

床は数年に1度のオイル掛け、壁は汚れたり色がついた時に塗るために白ペンキは常備してある。

 

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数年に1度は床のオイル塗りメンテナンスが必要

 

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こちらがメンテナンス用のオイルフィニッシュと我が家を染め上げている白ペンキ

 

次回は、リノベーション工事から7年弱経った我が家の現在の様子の紹介となる。

 

gooddays.hatenablog.jp

 

野球の乱闘とアメフトの悪質反則と危機管理のジャンル

日大のアメフトの悪質反則に関連して個人的にどうしても理解できないことがいくつかある。

 

  • アメフトの悪質反則は異常に叩かれるのに、野球の乱闘や報復の死球はどうして同様に叩かれないのか?両者がどう違うのかがさっぱりわからない。
    なお、こちらによると、メジャーリーグでは乱闘に参加しないと罰金というルールまであるそうな。

  • 内田正人元監督と井上奨元コーチの行為と認識は俺が蛇蝎のように嫌う体育会の負の部分がモロに出ているが、学内での処分と学外ではアメフトの団体と関学と加盟他大からの処分を受け、辞任および追放後は当事者による民事告発もしくは刑事告発に対応することで一応は法治国家における一国民としての責務を果たすということにはならないのか?
    しかも、野球の乱闘でもわかる通り、試合中の行為での立件のハードルは高く不起訴処分になりそうな気がするのだが、何故にここまで執拗に内田氏と井上氏、ましてや本件には直接関係のない田中英寿理事長を叩くのか?
    井上氏なんて掘られたくもない過去まで蒸し返されて踏んだり蹴ったりである。
    彼らは辞任してかつ立件の可能性があるのに、不利なことを多少はぐらかす権利もないというのか?
    国民による公開リンチは見ていて気分が良くない。

  • マスコミや世間は単なる野次馬ではないのか?
    野次馬に対して逐一謝罪等を求める社会構造こそがどうかしているのではないか?

  • 何故に宮川選手が当事者のヒーローになっちゃっているのか?
    例えば、これが指示による殺人でもヒーローになるのか?

他にもたくさんあるがこれぐらいにしておく。

もちろん、マスメディアには大衆に知らしめる役割があり、そのことで収益を上げているわけだが、俺も社会で議論が深まることによって良い副産物が生じることを願った。

それで、俺は5月21日に、「日本社会が体育会的な組織のあり方を見直すことから逃げてはいけないと思うし、国民に染みついたこういったメンタリティーがあらゆる場面で日本の弱点となっているという事実を社会全体で共有していく方向に昇華していって欲しいと思う」と書いた。

そして、このニュースは想像以上に日本人の心に響くものがあったようで、本質に迫っていない議論のほうが断然多いものの、今回は本質に迫った議論も数多く出ているのが救いである。

このまま平成の最後に、昭和的な負のシステムの大清算が行われていくことを願いたい。

 

俺は、スポーツ特待生制度という裏口入学的な存在は見直されるべきだと思う。

本分である学部別に履修するべき学業でなく部活動ありきのいびつな仕組みがあるからこそ、部活動の指揮官が絶対無二の存在になり、特待生には部活動以外の逃げ場がないのである。

議論が本質にまで迫ればこういった点に到達するのではなかろうかと俺は願っている。

そういった文脈で、俺はプロスポーツは好きでも、甲子園・六大学野球箱根駅伝・実業団といったいびつなアマチュアスポーツが好きになれないので偏ったことを言うわけなのだけれども…。

 

また、この件で日大のアメフト部指導者理事会広報部以外の日大に関するあらゆる要素は一切差別されるべきではなく、もちろん、危機管理学部についても同様である。

例えば、今日発売の週刊新潮には「『日大』の断末魔」だの「面接は針のむしろ!」などという見出しがあったが、こういう認識は行き過ぎだと思う。

日大の理事会の自業自得は避けられないので、受験生が減るのは仕方ないし、危機管理学部の生徒は実に気の毒だと思うが、仮に少しでも日大生を差別する人がいたらその人こそが差別主義者として逆に非難されるべきなのである。

 
俺も詳しくは知らないのだが、そもそも、大学の経営は事務方の理事会が行うわけで、学長だとか総長というのはヒラの理事、教授は従業員に過ぎず、日大のトップを田中理事長と人事担当の内田理事らで占めている以上、いくら危機管理学部があるとはいえ、危機管理に際してトップが危機管理学部の教授・講師陣を起用しない限りはその見識を発揮できるわけがなく危機管理学部が「自分の大学の危機管理もできていない」と叩かれるのは所属する学生を含めてかわいそうな気がした。

また、広報部長が経理畑で司会ができないということで、元共同通信出身なのでマスコミ捌きはお手の物だろうと田中氏の覚えめでたく広報部顧問に着任した75歳の米倉久邦氏に司会をやらせてみたところ、あの自爆っぷりで、今は本人も大学も頭を抱えているわけだが、おそらく、理事会と広報部は危機管理学部の人材を起用することを選択肢に入れなかったか、選択肢から外したのだろうと思う。

まあ、俺は司会の様子をニュース映像以外ではきちんと見てはいないのだけど…。

 

普段の米倉氏は元学生横綱の田中理事長と一緒にテレビで大好きな大相撲を観戦する仲だというが、QBKというか、急にお鉢が回ってきて大失敗したがために、家に帰って奥さんに「叱られて、蹴っ飛ばされましたよ…」と消沈する米倉氏にはある意味では同情してしまう。

それにしてもこの件は、どんな巨大組織であってもトップはごく少数の人材が動かしているわけで、その質の重要性が強く問われる一件だと思った。

 

ところで、日大危機管理学部のサイトを見ると、「災害マネジメント」「パブリックセキュリティ」「グローバルセキュリティ」「情報セキュリティ」の4つの専門科目について危機管理を学ぶことになっているらしい。

  

www.nihon-u.ac.jp

 

もちろんこの4つの科目は危機の本質に迫る大切な危機管理科目である。

警察とズブズブの関係にある田中理事長の肝入りで作られた危機管理学部の教授陣は危機管理のプロフェッショナルである警察キャリアOBがたくさん入っているという。

しかし、昨今の下衆な世相では、不祥事・品質問題・事故に対する迅速かつ適切なメディア対応と早期の事態収束と炎上防止、要は事を取り繕って事を大きくしないことに危機管理の主眼が置かれており、これはPR会社がカバーするクライシス・コミュニケーションの分野である。

PR会社では謝罪会見の模擬練習や炎上対策や選挙対策など、実に幅広いクライシス・コミュニケーションのコンサルティングを行っている。

俺がチェックするところではあるが、日大危機管理学部の科目はこのクライシス・コミュニケーションの分野の危機管理とは合致していない。

 

なお、昨今の世相におけるクライシス・コミュニケーションについて考える際に、日大にしても、政府・財務省防衛省にしても、ディフェンスラインの設定を誤らないことと、何かを隠していると思われないことの2点が重要だと思わされる。

昨今の政治で言えば、ロッキード事件のように贈収賄をしたわけではなく、今日、立件されなかったように、刑事的な責任を問える内容でもないのに、安倍首相が「私や妻が関係していたということになれば首相も国会議員も辞める」といったような異常に高いディフェンスラインを次々に口にして、その一言一言を言質に取られたことから、その整合性を取るために政官で異常なまでに無理をして、本来は不要な嘘までつく必要まで出てきて、野党と倒閣を目指すマスコミにいいように振り回され、さまざまな部分に歪みが出てしまっているわけで、両者ともバカバカしいと国民に白けられているわけである。

朝日新聞毎日新聞は社説の見出しのチェックだけで全く読んでないけど、dマガジンで週刊朝日サンデー毎日の見出しを読むと異常なまでに前のめりになって倒閣キャンペーンを続けているわけで、報道よりも倒閣が目的化しているわけだから、これではいつになっても収拾はつかんわなと思う。

 

とはいえ、「人の噂も七十五日」である。

今年は伝説の2014年以来の大豊作年だが、今年だけでも、山口達也氏・米山隆一氏・福田淳一氏・はれのひ篠崎氏・レスリング栄氏&谷岡氏・小室哲哉氏・コインチェック和田氏・前西宮市長今村氏・泰明小和田氏と数多くの謝罪や会見を見たが、これらをいつまで覚えていられるか正直自信がない。

今日不起訴と聞いた佐川宣寿の証人喚問からまだ2ヵ月しか経ってないのか~と随分と昔のことのように驚く。

いずれにせよ、法治国家である以上は立件さえ避ければ外部はいずれ忘れてくれるともいえる。

政治家は選挙で試されるが、一般人は選挙のような手段で試されることもない。

とはいえ、ここまでコトが大きくなった日大理事会という組織の問題については俺も地味に関心を持ち続けてしまうだろうなと思うけど…。